名古屋グランパス・山岸祐也、リーグ初弾へ「怖いところで勝負」監督からもアドバイス「もっと要求していい」

AI要約

名古屋グランパスのFW山岸祐也(30)が、移籍後リーグ初得点へ向けて気合十分である。ここまでリーグ戦9試合無得点の中、チームとともに復調を目指している。

山岸は長谷川監督から要求を受け、動き出しやパスのタイミングを磨くために奮闘している。味方との連携も重視し、ゴールに近いコースを狙う意識を高めている。

プロとしての成長には周囲の期待やプレッシャーが必要であり、山岸もそれを受け入れつつベストを尽くしている。次戦での1発目を期待し、成長を遂げたいと話している。

 名古屋グランパスのFW山岸祐也(30)が、C大阪戦での移籍後リーグ初得点へ気合十分だ。開幕前後に負傷した影響もあり、ここまでリーグ戦9試合無得点。昨季、一昨季と福岡で2年連続2ケタ得点をマークしたストライカーが、チームとともに復調する決意を語った。チームは29日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターでC大阪戦に向けて調整した。

 山岸はルヴァン杯では柏とのプレーオフ第1戦(三協F柏)でネットを揺らしたが、リーグ戦ではノーゴール。FW陣の奮起を求める長谷川監督と山岸は、浦和戦翌日の27日に20分ほど話し込んだという。現役時代にFWとして鳴らした指揮官のアドバイスは「もっと要求していい」だった。

 一級品の動き出しも、味方がそれを見てタイミングを合わせなければパスは来ない。山岸はMF森島とも話し「もうちょっと怖いところに(パスを)入れてくれ」と、リスク承知でエリア内などゴールに近いコースを狙う意識を共有した。

 5戦未勝利のチームにあって、山岸は「本当に自分次第だと思う」と自らの責任を語る一方、「フラストレーションはたまっていない」とも話す。次へ向けた分析がいら立ちより先に来る。

 その理由は、周囲の期待やプレッシャーがプロとしての成長に必須だと知っているから。流経大では守田英正(現スポルティング)、岐阜時代には古橋亨梧(現セルティック)とともにプレーした。今は海外で躍動する2人に共通する、急成長のヒントがある。

 「ああいう選手は成長スピードが1段ずつではなく5段、10段。一気に、なんでこいつこんなに良くなった、というのがある。そのためには環境とかもあるとは思うけど、プレッシャーがなかったら成長は飛ばない」

 5戦未勝利、後半戦に突入してなおノーゴール。重圧はかかった。6戦無敗と勢いに乗るC大阪の本拠地で1発目を決め、成長の階段を駆け上がる。