「殴られても立ち上がればいい」前回10失点のカブス・今永 胸に刻んだ指揮官の闘志あふれる言葉

AI要約

カブスの今永昇太投手がジャイアンツ戦で6回5安打3失点の投球を見せるも、勝敗は付かず。

前回の不振から立ち直るために闘志を持ち、指揮官の言葉を胸に登板。試合前の不安を乗り越え、立ち上がりを見せる。

今永はメッツからの新加入選手と組み、初のバッテリーを組んだ試合で、6回4安打3失点の内容を見せる。

「殴られても立ち上がればいい」前回10失点のカブス・今永 胸に刻んだ指揮官の闘志あふれる言葉

 ◇ナ・リーグ カブス5-3ジャイアンツ(2024年6月27日 サンフランシスコ)

 カブスの今永昇太投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地でのジャイアンツ戦に先発し、6回5安打3失点で勝敗は付かなかった。チームは延長戦の末に勝利し、連敗を4で止めた。

 前回21日(同22日)のメッツ戦は4回途中で11安打10失点と打ち込まれる大乱調で2敗目を喫した今永。3回0/3での降板も、11被安打も、毎回失点での10失点も、3発被弾も、全てメジャーワーストだった。

 さらに、チームは前日まで4連敗。そういった「負の要素」が詰まった中でこの日の登板を迎え「この1週間はめちゃくちゃ不安でした」と率直な心境を吐露した。

 その上で、強い心を保てた理由として指揮官の闘志あふれる言葉があったと明かした。春季キャンプのミーティングでカウンセル監督が「殴られても立ち上がればいい。別に殴られること、パンチを食らうことは悪くない。その後に立ち上がることが大事」と選手を前に熱弁したという。

 その言葉を胸に今永は「今週は僕はすごくパンチを食らった状態で厳しい1週間でしたけど、立ち上がろうとする姿勢を誰かに見てもらえたらなと」とボコボコに打たれた前回登板から這い上がり、立ち上がる姿を見せたかったと語った。

 この日の今永は、メッツから加入したニドと初バッテリーを組み、右打者9人を並べたジャイアンツ打線に対し、5回までわずか1安打。3回には先頭・アーメドに対し、渡米後最速となる94・6マイル(約152・2キロ)を計測した。

 3-0の6回に4安打を集められ、3点を失ったが同点で踏ん張り勝ち越し点だけは与えなかった。