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【RISE】バンタム級王者・志朗「メインらしく良い勝ち方を」30日後楽園ホールで再起戦
RISE179で後楽園ホールのリングに復帰する志朗のインタビューが公開された。負傷した鼻はすでに回復し、再起戦に向けて準備を進めている。相手のアルゼンチンの選手に対する警戒心や練習内容など、試合前の様子が明かされている。
志朗は30日の試合に向けて気持ちを切り替え、過去の試合や若い選手との練習状況について述べている。さらに、年齢を重ねる中で感じる違いやファンへのメッセージも伝えている。
ファンは後楽園ホールでの志朗の復帰戦を楽しみにしており、メインイベントでの活躍に期待している。
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立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は27日までに、「RISE179」(30日)で4年ぶりに後楽園ホールのリングに上がるRISE世界バンタム級王者・志朗(31=BeWELLキックボクシングジム)のインタビューを公開した。以下、一問一答。
◇ ◇ ◇
-3月の「RISEワールドシリーズ2024」での田丸辰戦で負傷した鼻の具合は
志朗 全治1カ月ちょっとと言われていて、それまで安静にしつつ徐々にスパーリングとかをしていました。特に攻撃をもらってもいないので、普通に治りました。
-今は鼻に軽く攻撃が当たっても大丈夫
志朗 全然気にならないレベルになりました。
-全治1カ月の間は、気持ちはどんな感じでした
志朗 完全決着をつけようと思っていたのがノーコンテストで終わってしまったので、その申し訳なさがありましたね。1ラウンド闘ってお互いに分かった部分があると思うので、当たりそうな攻撃や相手が狙っていた攻撃や危なかった場面とか、3分間しか闘っていないけど、チームでも話し合って分かったことは多かったです。
-再起戦が久々の後楽園ホールになりました。久しぶりに“聖地”で出場する気分は
志朗 タイにいた時もどこでも試合をしていましたし、自分たちは格闘家なのでどんな場所でもやるべきことは同じです。素直にどこでも試合をやるぞっていうスタンスなので、そんなに特別な感情もなかったです。
-後楽園ホールの特別な思い出は
志朗 5R終了間際のKOとか、1RKOの試合は後楽園ホールが多かったですね。あとはやっぱり観客との距離が1番近いじゃないですか。そういう意味も含めてすごい近くで見てもらえるので、観客全員にしっかり見てもらいたいです。
-今回の相手はアルゼンチンのクリスティアン・マンゾ選手。試合映像はご覧になりましたか
志朗 何試合か見ましたけど、何をしてくるのか分からなかったです。日本人のスタイルはコンパクトにきれいにじゃないですか。だけどこの間の井上尚弥VSルイス・ネリのように軌道が読めないパンチが来るんじゃないかと思ったら、危ないパンチはあるのでそこは結構警戒しています。
-先日の「RISEワールドシリーズ2024大阪大会」での田丸辰VSジョン・ヒョヌはご覧になりましたか
志朗 見ましたけど始まったらすぐ終わっちゃったので特に感想はないです。だけど蹴りはうまいなって思いますし、やっぱりトータルでできる選手だなというのは見ていて思いましたね。
-今回のマンゾ戦をクリアしたら、田丸選手との再戦に
志朗 そうですね。自分はそこも見据えて練習をしているので、今回の試合は期待してもらいたいです。
-公開練習でのミット打ちが、重心もかなり前に出ていてボクシング主体に見えたのですが、ボクシングは今やり込んでいる状態なんですか?
志朗 日によってボクシングとキックを分けているんですけど、今回はボクシングスパーも結構多めにやっていて、毎週違う相手とスパーしているので毎回違う攻略方法を考えなきゃいけないという面も含めて、いつもと違う練習ができました。
-どんなクラスの選手とスパーしていたんですか
志朗 クラスはそこまでトップではないですけど、プロボクサーの人でバンタムからスーパーフェザーなどいろんな階級、身長の人とやっていました。今回相手が外国人なので、何が来てもいいように対策も込めていろんなタイプの人とスパーリングしました。
-南米選手特有のパワーにも驚かなそうですね
志朗 そういった点も含めて、パンチを振ってくる選手ともやりましたし、近い距離や遠い距離の選手など、ほとんどのタイプの選手とやりました。
-パンチの当て方に重視を置いているんですか
志朗 やっぱり蹴りの方が得意なんですよね。だからパンチだけになった場合でも、圧倒できなきゃダメだなっていう思いがあるので、キックとパンチだけの練習の日を分けて練習しています。
-映像はあるにしても未知の相手だと思います。そういう相手と闘う時ってどんな気分なんですか
志朗 最近、相手選手のセコンドかチームメートか分からないんですけど、ちょいちょいインスタでDMが来たりリアクションみたいなメッセージが来るんですよ。海外らしいなって思うんですけど、そういう戦略なのか海外の選手は本当に何考えているのか分からないので気をつけなきゃいけないなと思いました。
-ちなみにどんな内容のDMが来るんですか
志朗 自分が投稿したストーリーに「よろしく」みたいなメッセージが来て、面倒くさいからシカトしているんですけど、外国人らしいですよね。
-倒せる時は無意識の時が多いですか
志朗 この技を出そうとか考えて試合に臨んでいるわけではなくて、この距離でこのリズムでこの攻撃が来たら次はこれだなっていうのが、ある程度頭の中に入っているのでそれが試合で出ていますね。
-何パターンくらい毎回の試合で作るのかというのと、その通りにいく割合は?
志朗 作るパターンは1つの技に対して3つか4つは用意しているんですけど、プラスアルファでリスクを考えつつ、そのリスクを減らす練習をしています。それで倒すっていうのは少ないですけど、狙っている技は高確率で当たっています。
-志朗選手は6月23日で31歳になりますが、何か心境の変化は
志朗 年を取ったなと感じます(笑い)。
-どんな部分で感じます
志朗 練習で違和感を感じたらちょっと休もうって思うようになりましたね。20代前半だったら「けがしてからがスタートでしょ」って思ってたんですけど、今はもうけがをしたら1、2週間は動けない気がするので(笑い)。ぎっくり腰とかもそうですけど結構危ないなって。だから練習量は20代前半に比べると減ったなと思いますね。合宿をしてもみんな10代とか20代前半なので、若いなって思います。
-5月も鴨川合宿に行っていましたけど、周りの若さに勢いで押される事はありますか
志朗 勢いで押される事はないですけど、10代とか20代だったらもっと頑張れよって思います。同じ量をやるなよ、限界までやれよって。10代、20代は自分の限界を知って、ここまでいけばけがをするとか。そこから調整をしていきます。
-最後にファンへメッセージをお願いいたします。
志朗 6月30日は聖地・後楽園ホールで久しぶりの試合ですが、メインイベントらしく良い勝ち方をするので応援よろしくお願いします。
▼メインイベント バンタム級(-55キロ)3分3R延長1R
志朗(BeWELLキックボクシングジム/初代RISE世界バンタム級王者) VS “The Jewel”クリスティアン・マンゾ(アルゼンチン/ISKAアルゼンチンフェザー級王者)