【独占インタビュー】元楽天・安樂智大が語るパワハラ騒動、メキシコ参戦、日本球界復帰......

AI要約

安樂智大がメキシカンリーグでのプレーについて語る。外国人枠の増加や元メジャーリーガーとの対戦など、新天地での充実感を語る。

楽天退団後の経緯や海外挑戦の背景について説明。27歳という時期に海外でのプレーを決意した理由を明かす。

【独占インタビュー】元楽天・安樂智大が語るパワハラ騒動、メキシコ参戦、日本球界復帰......

今季からメキシカンリーグでプレーする安樂智大に現地で取材を申し込むと、第一声でこう言った。「本当のことを書いてくださいね」。楽天をパワハラ騒動で退団後、異国に新天地を求めた安樂は今、どんな思いを秘めているのか。騒動後、初めてのインタビューに応じてくれた。

■日本で野球をするのはちょっと難しいなと

――今季からメキシカンリーグの名門「ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ」(英語名:メキシコシティ・レッドデビルズ)でプレーしていますが、メキシコ野球の印象を教えてください。新天地で野球を楽しめていますか。

安樂 仕事なので、別に楽しいとかはありません。たぶん、皆さんが想像しているメキシカンリーグとは今年変わっているんで。

――というと?

安樂 外国人枠が7人から20人に増えました。現在ディアブロスには、元メジャーリーガーやその下の3Aまで経験している選手、僕と同じく日本でやっていた選手も多くいます。

――元メジャーリーガーでは、サイ・ヤング賞投手で、昨年DeNAでプレーしていたトレバー・バウアー投手や、オールスター8度選出のロビンソン・カノ選手、そして楽天で同僚だったジャフェット・アマダー選手とホセ・マルモレホス選手もいますね。

安樂 はい。そういう選手に聞いても、今季のメキシカンリーグのレベルは3Aとほぼ互角だと。去年からレベルが大きく上がったと聞きますし、そういう選手たちと対戦して、僕自身も充実しています。

――昨年楽天を退団して、今年ディアブロスのスプリングトレーニングに招待選手で参加して入団に至りますが、メキシコに渡るまでの経緯を教えてください。

安樂 楽天をああいう形で去ることになり、社会人野球、独立リーグを含めて「うちでやらないか」と言ってくれるチームはいろいろありました。でも、日本で野球をするのはちょっと難しいなと......。メディアの方や周りの目もあるし、いろいろな人に迷惑をかけるかもしれないなと、僕の中で感じていました。

――で、海外に?

安樂 自分はいま27歳で、この2、3年は一番脂が乗ってくる時期。そこで何もしないのは、野球人としてもったいないと。海外で、よりレベルの高い場所でやりたいという思いがあって、もともと知っているエージェントの方に相談しました。いくつかオファーがあった中で、最終的にメキシコに決めました。