五味隆典VS鈴木千裕はドロー「千裕!判定はダメだよ、KOじゃなきゃ」KNOCK OUT

AI要約

メインイベントでは五味隆典と鈴木千裕の師弟対決が行われ、引き分けに終わった。

鈴木は師匠をKOすることを目指していたが、五味が圧力をかけて結局はドローとなった。

試合後のマイクで五味はファンを笑わせながら鈴木にダメ出しし、大演説会を行った。

五味隆典VS鈴木千裕はドロー「千裕!判定はダメだよ、KOじゃなきゃ」KNOCK OUT

<KNOCK OUTカーニバル2024スーパーバウト“BLAZE”:代々木大会>◇23日◇東京・代々木第2体育館

 メインイベント(KNOCK OUT特別ルール※パンチのみ、-73キロ契約3分3R)で五味隆典(45=東林間ラスカルジム)と鈴木千裕(25=クロスポイント吉祥寺)の師弟対決がおこなわれ、ジャッジが3人とも29-29をつけるドローに終わった。

 立ち上がりは鈴木が鋭いパンチを放って押し込む場面もあったが、2R以降は五味が左フックをブンブン振り回して圧力をかけ、鈴木の決定打を許さなかった。師匠をKOすることで超えると言い続けてきた鈴木だが、結果的には「師匠超え」はならず。試合後のマイクでも、この日の主人公は五味だった。

 まずマイクを握ったのは鈴木。「まずは五味さん、ありがとうございます。ずっと戦いたかったんで、ここで殴り合いができて本当に良かったです。もっと強くなってKNOCK OUTを世界に連れて行けるように、俺が有言実行するんでついてきてください。まだまだ俺の試合は続くんで、俺の夢に乗っかってついてきてください」などとあいさつした。

 そして自分の番になった五味は「今から20分、みなさんの時間いただきます」と話してファンを笑わせ、鈴木に向かって「千裕! 判定ダメだよ、KOじゃなきゃ」とダメ出し。続けて大演説会となった。

 五味は「まあボクシングなら負けないかな。楽だったかな今日は(笑い)。とにかくこの年までリングに上がれることを感謝します。武心塾の加藤先生、先週、20年前に戻してくれるような特訓をしていただきました。ボクシングを1番最初に手ほどきしていただいた相模原ヨネクラの幡野会長。今日は勝利は会長にプレゼントはできなかったですけど。まあ倒しちゃうとね、俺がパッキャオとやって大変になっちゃうから。千裕、頑張れよ次。俺は1カ月休みに入るから。頑張れよ、パッキャオはこんなもんじゃないからな。とにかくケガだけしないで戻って来いよ。何でもチャレンジするのは素晴らしいと思います。とにかくケガだけするな。危なかったらタックル入れ(笑い)」と言いたい放題だった。

 そして五味は「とにかくみなさんありがとうございました。もういいかなって今日も控室で思いましたけど、お金になる話があったらいつでも言ってください。なんでもやります」と“仕事募集中”もアピール。最後には「丈夫な体に生んでくれた母親、いろんなトレーニングで俺を鍛えてくれた親父、本当にありがとうございます」と、普段は口にしないような両親への感謝の言葉も述べて、全員を温かい気持ちにさせていた。