【中日】5カードぶり勝ち越しでバンテリンD1000勝!7回に投手交代認められずも薄氷勝利

AI要約

中日がバンテリンドーム1000勝を達成。オルランド・カリステ内野手の勝ち越し打で勝利し、立浪和義監督は5カードぶりの勝ち越しを手にした。

試合は苦しい展開となり、序盤は1点しか奪えず、6回には広島に追いつかれる。7回には投手交代ルールに関するトラブルも発生。

バンテリンドームは1997年に開場し、立浪監督も新時代の始まりを飾った場所。今回の1000勝達成を低迷脱出のきっかけとし、立浪監督の野球人生に新たな一ページが刻まれた。

【中日】5カードぶり勝ち越しでバンテリンD1000勝!7回に投手交代認められずも薄氷勝利

<中日2-1広島>◇23日◇バンテリンドーム

 中日が競り勝ってバンテリンドーム1000勝を決めた。1-1の8回、オルランド・カリステ内野手(32)が勝ち越し打を放ち、9回はライデル・マルティネス投手(27)が締めた。5カードぶりの勝ち越しで節目の勝利を手にした立浪和義監督(54)だが「非常に苦しい展開でした。もう少し点が入らないと」と渋い表情だった。

 苦しい試合だった。序盤、玉村を攻略しきれず得点は3回、板山の適時打による1点だけ。6回に追いつかれ、7回には投手交代が認められないというシーンも見られた。

 2番手の斎藤が2死一、三塁のピンチを迎えたところで大塚投手コーチがマウンドへ向かう。確認を終え、同コーチがファウルラインを越えた後に、立浪監督は交代を告げようと試みたがルール上、認められない。「投手コーチに意思がしっかり伝わっていなかった」と指揮官。ここは斎藤が上本を三振に仕留め、8回の勝ち越しにつなげる薄氷の勝利だった。

 1997年にナゴヤドームとして開場。4月4日の開幕横浜戦(現DeNA)で新時代の幕開けを告げる先頭打者アーチを放ったのが立浪監督だった。だがこのシーズンは広くなった本拠地に対応できず、最下位に沈んだ。機動力と守備重視に再編成し、99年リーグ優勝。その後も守り勝つ野球でリーグ優勝4度、07年に日本一とドーム野球で黄金時代を築いたが、11年のリーグ優勝を最後に長期低迷が続く。首位広島に勝ち越し、5・5ゲーム差。節目の勝利を低迷脱出のきっかけとしたい。