【中日】春先はフィーバー状態も… テレビ中継の視聴率が6月以降〝危険な兆候〟に

AI要約

中日は首位広島との直接対決に臨む重要な時期。現在の6連敗で危機感が高まる中、必勝を目指す立浪監督の意気込み。視聴率の低下も懸念される中日にとって6月は厳しい試練となるか。

4月のドラゴンズフィーバーと高視聴率は一転、6月には2桁を記録する試合がまだない。負け試合は視聴率にも影響する現実。地元放送関係者も巻き返しを期待しているが課題は山積している。

立浪竜監督の指揮のもと、中日が危機を脱し、再び首位争いに加わるためには、首位チームとの直接対決に勝利することが不可欠。ファンの期待に応えるためにも、チームは一丸となって戦いに打って出る必要がある。

【中日】春先はフィーバー状態も… テレビ中継の視聴率が6月以降〝危険な兆候〟に

 立浪竜にとって今後を占う重要なカードとなりそうだ。中日は21日からホームで首位・広島との3連戦。20日に立浪和義監督(54)は「カープは4枚、5枚としっかりゲームを作れる先発投手が多いのが今の成績に表れている。何かがいいから首位にいる。やることは変わらないと思う。しっかり取れるアウトを取っていく、塁をしっかり進めていくとか走塁の意識もそうですがやっていくしかない」と首位チームとの直接対決に向けて意気込みを語った。

 中日はもっか借金「6」でヤクルトと並び〝最下位〟に沈んでいる。カープとは6・5ゲーム差。これ以上、差を広げられればV戦線からの脱落につながるだけに何としても踏ん張りたいところだ。

 6連勝を飾り、8年ぶりの単独首位に立った4月に名古屋の街はドラゴンズフィーバーで沸き立った。3、4月には名古屋地区で放送された中日戦のうち9試合で平均世帯視聴率が2桁を記録。5月7日に放送された「中日―巨人戦」の平均世帯視聴率は今季最高の13・4%(平均個人視聴率は7・9%)を記録するなど5月も好調で4試合で平均世帯視聴率が2桁を記録した。

 ところが借金生活の続く6月に入ってから平均世帯視聴率が2桁を記録した試合はまだない。ここ数年、中日戦の視聴率は夏場に入って優勝争いから脱落すると低下する傾向があるだけにこれは危険な兆候。「どうしても負け試合は視聴率も伸びない。4月のようにドラゴンズが勝っていけばまた盛り上がってくると思います」と地元放送関係者はリーグ戦再開からの巻き返しを期待しているが果たして…。

(数字は名古屋地区、ビデオリサーチ調べ)