スケートボード女子ストリート予選で赤間凛音が準決勝進出…西矢椛ら他の日本勢も全員予選通過

AI要約

アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦がブダペストで行われ、日本勢が活躍した。

中村輪夢が自転車BMXフリースタイル男子パークで8位入賞、各競技で日本選手が好成績を収めた。

赤間凛音がスケートボード女子ストリート予選で準決勝進出し、日本代表が力を示した。

 【ブダペスト=井上敬雄】アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は22日、ブダペストで第3日が行われ、自転車BMXフリースタイル男子パークで中村輪夢(りむ)(ウイングアーク1st)が8位だった。スケートボード男子ストリート準決勝は小野寺吟雲(ぎんう)が合計272・13点、世界選手権覇者の白井空良(そら)(ムラサキスポーツ)も268・95点の高得点をマーク。女子パーク準決勝は開心那(ひらきここな)(WHYDAH GROUP)が3位、長谷川瑞穂が5位、草木ひなの(スターツ)が6位で決勝へ。四十住(よそずみ)さくら(第一生命保険)は9位で敗退。21日の第2日はスケートボード女子ストリート予選で赤間凛音(りず)が全体2位で準決勝に進出。織田夢海(ゆめか)(サンリオ)、吉沢恋(ここ)、伊藤美優、中山楓奈(ふうな)(ムラサキスポーツ)、西矢椛(もみじ)(サンリオ)もそれぞれ予選を通過した。

 スケートボード女子ストリート予選で、五輪世界ランキング2位の赤間が勝負強さを見せた。45秒間自由に滑るランの1本目でミスしたが、2本目に挽回し、全体2位で準決勝へ駒を進めた。他の日本勢5人が全て予選を通過し、「ここで負けていられない」と自分に気合を入れ直した。

 スケートボードは元々、ストリートから生まれたスポーツ。滑りの楽しさや遊びの感覚を大事にするスケーターが多いが、その中で勝負にこだわるのが赤間だ。父とは「絶対世界一になる」と約束して競技をはじめたという。この日の2本目は、横180度回転しながら板先端で障害物を滑るなど、事前に予定していた技を決め、滑りきった。日本代表の宮本美保コーチは「(予選敗退のピンチとなり)心臓が飛び出そうな気持ちだった。それでも(1本目に)ミスした技を省かず、全部成功させたところが凛音らしい」と、勝利への執念と常に高いレベルで勝ち抜こうとする志の高さをたたえた。