支配下登録を目指すカープのルーキー右腕。2023年育成1位・杉田健が語る、『凄み』を感じた左腕投手

AI要約

2023年ドラフト1位の育成選手、杉田健がカープに入団して4カ月が経過。プロ野球選手としての生活に慣れようと奮闘しながら、同期や先輩選手との経験について振り返る。

春季キャンプでは大学で培った技術を活かし、ストレートボールを中心に勝負。アドバイスを受けゾーンでの投球を意識し、オープン戦でも素晴らしい投球を見せる。

初の一軍登板ではマウンドに緊張しつつも、たくさんの応援に支えられて楽しむことができた杉田健。今後も支配下登録を目指し、成長を続ける姿が期待される。

支配下登録を目指すカープのルーキー右腕。2023年育成1位・杉田健が語る、『凄み』を感じた左腕投手

  2023年ドラフト育成1位でカープに入団した杉田健。インタビュー中、終始“ストレート”という言葉を口にした右腕は、自身の武器についてどう考え、どんな理想像を描いているのか。支配下登録を目指し奮闘を続ける、背番号120の思いに迫った。

◆オープン戦で一軍登板を経験。本拠地マウンドで堂々の投球を披露

ープロ入りして4カ月が経ちました(取材時点)が、プロ野球選手としての生活には慣れましたか?

「毎日新しいことを学んでいると実感していますし、とにかく必死にやっているという感じです。同期のみんなとも仲良く楽しくやっています」

ー2023年ドラフトでは、8選手のうち6選手が投手でした。投手が多いことはどのように感じていましたか?

「他の大卒投手の方はみなさん有名でしたし、自分も知っている方々だったので同じ球団に入ってプレーできるというのはすごく楽しみな部分が多かったです」

ー自主トレやキャンプで初めてプロの選手と一緒にプレーされたかと思いますが、いかがでしたか?

「全部がすごかったことをよく覚えています。見たことのない球の速さだったり、変化球だったり、さすがプロ野球選手だなと思いました。やっぱりアマチュアとは違うなと……。いろいろな方とキャッチボールをさせていただいて、さらに球の違いを感じました」

ーちなみに、どなたと一番初めにキャッチボールをされたか覚えていますか?

「キャンプでは塹江(敦哉)さんですね。その後一軍にも帯同させてもらったのですが、やはりすごい球を投げているなと圧倒されました」

ープロ初の春季キャンプはどのようなテーマで挑まれましたか?

「意識したことは、“大学でやってきたことを出す”ということです。新しいことはまだ手を出さないで、今までやってきたことをしっかり出すというテーマで臨んでいました。そんな中で、思った以上に自分のストレートが通用したことも感じることができました。」

ー2月19日、サンマリンスタジアム宮崎で行われた巨人(二軍)との練習試合では1回を投げ無失点の素晴らしい投球でした。

「そうですね。あの試合に関しては、自分の投球ができたなと思います」

ーでは、キャンプでコーチやチームメートの先輩からアドバイスをもらって意識したことはありましたか?

「キャンプ中はとにかく『ゾーンで勝負しろ』と言われていました。僕は“まっすぐが良い”と言ってもらえていたので、直球をゾーンの中で投げて勝負することをしっかり意識していました」

ーオープン戦が始まり、3月9日にマツダスタジアムでは初となる一軍登板が9回に訪れました。球場の雰囲気をどのように感じましたか?

「あんなにたくさんのお客さんの前で野球をやったことはこれまでに一度もなかったので、緊張するかなと思ったのですが、すぐにあの雰囲気を楽しんで投げることができました。変に空回りすることはなかったですね。マウンドも投げやすかったです」