ダブルス世界9位 母国テニス協会からパリ五輪出場権を与えられず不満「明確な基準が必要」<女子テニス>

AI要約

女子テニスでダブルス世界ランク9位のN・メリチャー マルティネスは、パリオリンピックへの出場権を得られなかったことに不満を述べた。

メリチャー マルティネスは自身の実績に基づいて出場を望んでいたが、選ばれず、その理由に疑問を持っている。

アメリカ代表に選ばれた選手への祝福と共に、メリチャー マルティネスは感情を抑えながらチームを応援し、金メダルを祈っている。

ダブルス世界9位 母国テニス協会からパリ五輪出場権を与えられず不満「明確な基準が必要」<女子テニス>

女子テニスでダブルス世界ランク9位のN・メリチャー マルティネス(アメリカ)は21日に自身のX(旧ツイッター)を更新。アメリカ勢のダブルスでNO.1に立っているものの、全米テニス協会(USTA)から7月27日に開幕するパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)の出場権を与えられなかったことに不満を吐露した。

ダブルスを主戦場にする30歳のメリチャー マルティネスは今季、E・ペレス(オーストラリア)とペアを組みツアー大会に出場。ここまで2度の優勝と2度の準優勝を飾り、ダブルス世界ランク9位につけている。

しかし、20日に発表されたパリオリンピックに臨むアメリカのメンバーにメリチャー マルティネスは選ばれず。女子ではシングルス世界ランク2位のC・ガウフ(アメリカ)、同5位のJ・ペグラ(アメリカ)、同11位のD・コリンズ(アメリカ)、同17位のE・ナヴァッロ(アメリカ)に加え、ダブルス世界ランク11位のD・クラウチェック(アメリカ)が選出された。

この発表にメリチャー マルティネスはSNSで次のように不満を明かした。

「まず初めに、パリオリンピックのアメリカ代表に選出された皆さん、おめでとうございます。私は彼女たちを子供の頃からよく知っています。そして長年、一緒にプレーできたことは光栄です。彼女たちの功績を一つ一つ誇りに思っています」

「多くの人が私の選出について尋ねてきたので、何が起こったのかここで明らかにしたいと思います。私はパリでアメリカ代表として出場することを心から望んでおり、その用意はできていましたが、残念ながら選ばれませんでした。この知らせに深く悲しんでいます。チームに再び参加してメダルを競うことは長年の私の夢でした。私の中でオリンピックはスポーツ界で最高の栄誉です」

「ITFの規則によると、選手が自国のテニス協会から出場権を与えられている場合、世界ランキング上位10位以内であれば出場が可能となる。しかし、私の国は私に出場権を与えませんでした。私はこの規則に同意しません。ダブルスには世界ランキングがあるので、シングルスと同様に選手自身の実績に基づいて出場資格を得られる明確な基準が必要です。自国で1位、世界でトップ10に入っていても、チームに選ばれないようなスポーツは他に思いつきません」

「これで状況が明確になったと思います。感情はさておき、私はただチームを最大限に応援し、幸運を祈るのみです。どうか金メダルを持って帰ってきてください!」

なお、アメリカ男子ではシングルス世界ランク12位のT・フリッツ(アメリカ)、同13位のT・ポール(アメリカ)、同44位のC・ユーバンクス(アメリカ)、同53位のM・ギロン(アメリカ)に加え、ダブルス世界ランク6位のR・ラム(アメリカ)、同15位のA・クライチェック(アメリカ)が選出されている。