安保、元UFC王者ストリックランドとスパー実現へ「やられても爪痕残す」体格差と強打にどう対抗するか

AI要約

元UFCミドル級世界王者ショーン・ストリックランドが本気の殴り合いをするために日本人選手を募集し、元K-1王者の安保瑠輝也が応募。スパーが実現し、安保は興奮している。

ストリックランドは打撃を得意とする選手で、元UFCミドル級世界王者。安保は挑戦を受けており、体格差やストリックランドの攻撃スタイルに注意が必要。

安保は過去にRIZINで戦った経験もあり、ストリックランドのパンチ地獄にどう対抗するか注目されている。

安保、元UFC王者ストリックランドとスパー実現へ「やられても爪痕残す」体格差と強打にどう対抗するか

 現在日本を観光中の元UFCミドル級世界王者ショーン・ストリックランド(33=米国)が自身のSNSで“本気の殴り合い”をやってくれる82kg以上の日本人選手を募集し、元K-1王者の安保瑠輝也(28=MFL team CLUB es)がその相手にXのDMで応募。その安保が20日にストリックランドから返事が来たといい「スパーまじで実現するかも。やられても爪痕残す」と興奮した。

 夢のスパーリングが実現か。ストリックランドはバチバチの打撃を得意とする前UFCミドル級世界王者。昨年9月に当時の王者だったイズラエル・アデサンヤからダウンを奪う判定勝利で王座を獲得。

 今年1月の防衛戦ではドリカス・デュ・プレシに僅差の打撃戦で王座陥落も、今月1日には強豪パウロ・コスタに”UFC史上2位の有効打数”で勝利するなど、ストライカーぶりを発揮、年内のタイトル再挑戦に期待の声が上がっている。

 そのストリックランドへ「一度手合わせをお願いしたい」と挑戦をDMでアピールした安保。すると20日深夜に返事が帰ってきたと自身のXで報告し「スパーまじで実現するかも楽しみ」「日本もジャパニーズキックボクサーも舐めさせる気はない。ぶっ飛ばされても爪痕残してくるわ!!」と気合を込めた。

 元K-1王者と元UFC世界王者の夢のスパー対決だが、ルールはキックかMMAか。そして、何より気になるのは、安保がどの様にストリックランドを攻略するかだ。

【2人のスパーリング、果たしてどうなる】

 安保が気を付ける要素は、まずは体格差。安保は今月2日の『BreakingDown 12』でRIZINヘビー級のスダリオ剛と戦った時は81kgまで体重を上げたが、基本は70kgで戦う選手。現状80kg前後をキープしていると思われる。UFCミドル級(-83.9kg)で肉体を絞り込むがストリックランドは、通常体重は90kg以上あるだろう。身長やリーチはほぼ同じだが、MMAで鍛え上げたストリックランドのフレームの大きさも、歴戦の安保をもってしても脅威だ。

 そして、ストリックランドと言えば、超攻撃的なパンチスタイル。強力な圧力でジワジワと前進し、鋭く強度の高いジャブを連打、相手が崩れたところで、渾身の右ストレートで相手を倒す。ストリックランドと対戦した相手は、必ずと言っていいほど、そのジャブ連打を被弾し顔面をボコボコにされる。ストリックランドから王座を奪ったドリカスも試合後はどちらが勝者かわからないほど、顔面をボコボコに腫らした。このストリックランドの“パンチ地獄”に安保はどう対抗するのか。

 スダリオ戦では44kg以上差と圧倒的不利な状況で、脅威的なスピードと、巧みなアウトキッカーぶりを披露した安保だったが、世界の頂点に立ったストリックランドにどこまで通用するのか。勢いある安保が世界を驚かせることに期待だ。