【バレー】下位国カナダに黒星喫し世界ランク5位に後退、石川祐希「次の試合の入りが大事」

AI要約

日本はカナダに敗れ、VNL予選ラウンドで黒星を喫し、世界ランキングは後退した。

石川祐希や西田有志が奮闘したが、サーブミスが響き勝利には至らず。

次戦のオランダ戦で勝利を目指し、五輪1次リーグ進出に向け調整を重ねる。

【バレー】下位国カナダに黒星喫し世界ランク5位に後退、石川祐希「次の試合の入りが大事」

<バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本2-3カナダ>◇男子予選ラウンド第3週◇第9戦◇18日◇フィリピン・マニラ

 今夏のパリ五輪(オリンピック)出場を決めている日本が、予選ラウンド(R)最終週の初戦で、下位国から手痛い黒星を喫した。

 昨年の五輪予選で切符を獲得していた、同12位のカナダに2-3のフルセットで敗戦。世界ランキングは3位から5位に後退した。次戦は21日に同13位オランダと対戦。五輪1次リーグで上位国との対戦が少なく済む、世界ランキング5位以内を堅持していく。

 まさに激闘だった。第1セット(S)は序盤から主導権を握られて21-25で落とした。第2Sも立ち上がりは先行を許したが、ここまで苦しんでいたエース石川祐希(28)が中盤に連続バックアタックを決めるなど3連続得点で逆転。そのまま25-20でタイに戻した。第3Sは15-25で失ったものの、後がなくなった第4Sは石川の連続エースなど3連続得点で11-10と逆転に成功。一気に流れを引き寄せこのセットを奪ったが、最終第5Sは要所で高いブロックに阻まれ10-15で力尽きた。

 計14本を数えたサーブミスが響き、パリでも対戦可能性のある、東京五輪ベスト8の難敵から黒星。世界ランキングは5位から3位に転落した。

 チームトップタイの19得点を挙げながらも、勝利につなげられなかった西田有志(24)は「こういう状況は必ずある。ネガティブにならず、自分たちがやるべきことを明確にして次の試合に臨む」。第2セット以降は復調したエース石川は「負けた後の、次の試合の入りが大事。すぐに気持ちを切り替えて修正してオランダ戦に臨みたい」とすぐに切り替えていた。

 昨秋の五輪予選W杯バレーで切符を獲得した日本だが、このVNL予選R終了時(24日)の同ランキングで五輪1次リーグの組み合わせが決まるため、フィリピン大会は重要な位置付け。日本はパリでのメダル獲得へ、上位国との対戦が少なく済む5番手以内を維持することが目下の目標となる。21日はオランダと対戦。ポイントを積み重ね、72年ミュンヘン大会の金以来52年ぶりの五輪メダルへ弾みをつける。