サッカー・岡崎慎司、新シーズンに自身が立ち上げたバサラ・マインツで監督業をスタート

AI要約

サッカー元日本代表FW岡崎慎司(38)が膝の故障を理由に引退を決め、今後はドイツ6部相当のチームで監督業を開始することを発表。

岡崎は数々の目標を達成できずに引退し、「後悔だらけ」としながらも、日本代表監督としてW杯優勝を目指す意欲を示す。

選手としては歴代3位の通算50得点を挙げたが、目指すべき得点や実績を掴めずに不満を残している。

サッカー・岡崎慎司、新シーズンに自身が立ち上げたバサラ・マインツで監督業をスタート

 今季限りで現役を引退したサッカー元日本代表FW岡崎慎司(38)=シントトロイデン=が17日、東京都内で会見した。引退理由に膝の故障を挙げ、「後悔だらけ。口にした目標はほとんど達成できていないが、やってきたことは間違いじゃなかった」と晴れ晴れとした表情で語った。今後はドイツ6部相当のチームで監督業をスタートさせる。将来的には日本代表を率いてW杯優勝を目指すと目標を公言した。

 岡崎らしく、引き際にも貪欲な言葉ばかりが並んだ。昨年末に膝の故障が重傷化してプレーできなくなると、「サッカー人生で初めて辞めたいと思った。燃え尽きてしまった」と引退を決断した。日本代表として2010年南ア大会からW杯に3大会連続出場。レスター時代には世界最高峰のイングランド・プレミアリーグを制覇した。にもかかわらず、心中には未練や心残りの思いがあふれているという。

 北京五輪優勝、W杯優勝、プレミアリーグ2桁得点、4大リーグでプレー、40歳まで現役…。公言してきた数々の目標をかなえられず、岡崎は「やってきたことに対する後悔はないが、ほとんど記憶に残っているのはそういう悔しさだけ」と振り返る。日本代表で印象的な得点を問われると、「歴史的なゴールが欲しかった。それがない。悔しさの方が残っている」と満足感、達成感はおくびにも出さなかった。

 日本代表で歴代3位の通算50得点を挙げた。いつもユニホームを泥くさく汚し、頭からゴールへ飛び込む勇敢なスタイルは唯一無二だった。それでも、「もっと取れた。もっと重要な記憶に残るゴールを取れると思ってやってきた」。貪欲な姿勢は、得点を渇望し続けるストライカーそのものだ。

 選手として果たせなかった夢の破片は、指導者転身の理由になった。すでに欧州サッカー連盟の指導者ライセンスの取得に動き始め、新シーズンには岡崎自身が立ち上げたバサラ・マインツ(ドイツ6部相当)で監督業をスタートさせる。「目標はW杯優勝。選手として達成できなかったので、監督としてそこを目指す。日本代表監督になり、W杯で優勝したい」と岡崎。現役時代と同様、その眼光は鋭く、野心に燃えていた。