【ALL TOGETHER】S・キッドがAZMと壮絶ドロー 肩を組み退場「ZMからいろいろ感じたものがあります」

AI要約

女子プロレス「スターダム」勢が、北海道で熱戦を繰り広げた。AZMとスターライト・キッドの15分ノンストップバトルは、観衆を魅了し、激闘の末に時間切れドローとなった。

両者の攻防は激しく、キッドが猛虎原爆固めやスタースープレックスホールドを繰り出す一方、AZMもカナディアンデストロイヤーで応戦。決着はつかなかったが、お互いに尊敬を示し、肩を組んで退場した。

試合後、AZMはプロレスへの情熱を再確認し、「キッドとシングルをしてプロレス楽しいと感じた。ありがとう」と感謝。一方、キッドはAZMとの戦いを経て感じたものを内に秘め、ライバル物語が続くことを示唆した。

【ALL TOGETHER】S・キッドがAZMと壮絶ドロー 肩を組み退場「ZMからいろいろ感じたものがあります」

 女子プロレス「スターダム」勢が、北の大地で躍動だ。日本プロレスリング連盟設立第2弾大会「ALL TOGETHER(AT)」(15日、北海道・北海きたえーる)で、AZM(21)と〝悩める黒虎〟スターライト・キッドが15分ノンストップバトルを繰り広げ、観衆を魅了した。

 大江戸隊を追放された後は新たな所属ユニットが決まらず、素顔での出直しも視野に入れて悩み続けるキッドに対し、AZMは戦前、ATでのマスクはぎを予告。宿命のライバル対決は、試合前から不穏な空気が流れていた。

 キッドは青と黄色を基調としたレインボーに輝くAZM戦仕様のマスクで登場。これまで何度もハイスピード王座を争ってきた2人は、開始からスピーディーな攻防を展開した。キッドが低空ドロップキックで動きを止めると、その場跳びムーンサルト、マフラーホールドで右脚に集中砲火を浴びせる。

 だが、AZMも負けていない。得意の三角飛びプランチャを決めると、脇固めから左腕に狙いを定めた。試合時間が残り5分を切っても、お互いに一歩も譲らない。めまぐるしく攻防が入れ替わる中、AZMがあずみ寿司で丸め込めば、キッドは黒虎天罰(変型パイルドライバー)で応戦。双方ともカウント2で返し、決定機を奪えない。

 残り30分でキッドは猛虎原爆固めを発射。さらスタースープレックスホールド(変型猛虎原爆)を狙ったキッドに、AZMがカナディアンデストロイヤーを決めたところで15分時間切れドローを告げるゴングが鳴らされた。

 決着はつかなかったものの、激闘を通じてお互いに認め合った様子。試合後、花道を引き揚げるキッドにAZMが走り寄ると、2人は肩を組んで退場した。

 AZMは「今ね、スターダムでいろいろ起こってるわけですよ。その悩みとか心配とか全部吹き飛んで、すごく心からプロレスが楽しいって、キッドとシングルをして思いました。キッド、ありがとう」と感謝を述べた。

 すると黒虎は「AZMはATでマスクを脱がすだ何だいろいろ言ってたけど、私たちの戦いには必要なかったよね。でも、もしも自分からマスクを脱ぐ時があるとしたら、一番のライバルのAZMの対角か、近くかどこかはわかんないけど、きっとその時だよ。だから安心して」と約束。

 さらに「今日、AZMと戦ってAZMからいろいろ感じたもの、得たものがあります。でも、今は内に秘めておきたいと思う」と意味深な言葉を残した。2人のライバル物語はまだまだ続きそうだ。

 この日のATは、ABEMA PPVにて生中継された。