【バレー】五輪切符へVNL福岡大会開幕!石川真佑は兄から刺激「良い流れに」/広報リポート

AI要約

バレーボール女子日本代表がVNL予選ラウンドの最終週に挑む福岡大会が開幕。

男子代表の活躍から刺激を受けた選手たちの意気込み。

チーム結束を深めるために行われた選手ミーティングの意義。

坪崎亜希子広報が報告する最新の女子日本代表の様子。

パリ五輪出場権をかけて選手たちが団結し、一丸となって戦う様子。

<女子日本代表広報リポート 第5回>

 バレーボール女子日本代表の坪崎亜希子広報がお届けする「女子日本代表広報リポート」の第5回。代表チームの舞台裏や秘話を交えながら、パリオリンピック(五輪)に向けて広報の視点から選手情報やトピックを紹介します。

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 パリ五輪出場権をかけた最後の戦い、ネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド(R)の最終週となる第3週福岡大会が11日、ついに開幕しました。

 女子日本代表は9日、たくさんのファンに迎えられながら決戦の地、福岡に入りしました。ひと足先にこの地で大会を行い、VNL第2週を3勝1敗で終えた男子日本代表。選手たちも画面越しにその戦いを見守り、勇気をもらっていました。

 男子キャプテンを務める兄、石川祐希選手のプレーを見た石川真佑選手は「本当に見て学ぶところがあります。勝負どころで点数をとっているシーンがあったので、自分自身も試合の中で勝負強さを出していきたいと感じました。自分たちも男子バレーの良い流れに乗ってあの場所で五輪の切符をつかむようにやっていきたい」と、活躍に刺激を受けたことを明かしてくれました。

 さらに、石川選手は「日本での大会はファンの方がすごく応援してくださり、とても後押しされます。今大会を機会にバレーボールをたくさん見て頂きたい」とファンへ呼び掛けていました。

 第2週中国大会では、チームの結束をさらに強める、ある出来事がありました。第5戦でブラジルにフルセットで敗れた翌日、リベロ小島満菜美選手が予定にはなかった選手ミーティングを発案して行ったのです。

 「ブラジル戦は技術ではなくチーム力の差を感じました。自分たちも今よりもさらにチーム力を作り上げたいと思って声を掛けました。目に見えないところをすごく大事にしたい。ミーティングはやりすぎると負担になるけれど、ポイントでやることは大事だと思っています」と話しました。

 各ポジションで課題を出し合い、チームとしての意識を再確認。小島選手は「皆でこのチームが勝つためによりよくしていくことが大事だと思うので、私は私の責任を果たしていきたい。コートの外でチームをまとめることであったり、チーム力を上げるためにできることは私も貢献出来たらなという思いです。私はバレーボールが大好きで、ひとりじゃできないところがバレーボールの良いところだと思うのでみんなで助け合っていきたい」と、チームへの熱い思いを教えてくれました。

 福岡大会が終了する6月17日付の世界ランキングで出場国が出そろうパリ五輪。“目に見えない力”で心とボールをつなぎ、切符獲得に向け戦います。「ONE TEAM ONE DREAM~ひとつの心でひとつの夢をつかむ」。パリ五輪切符を懸けた女子日本代表の最後の戦いに、ご期待ください!

 ◆坪崎亜希子(つぼさき・あきこ)1993年(平5)6月25日、北海道千歳市生まれ。小5からバレーボールをはじめ、高3までバレーボール部に所属。現在は番組制作会社に勤務し、日本バレーボール協会広報部撮影班として女子日本代表チームに帯同中。