パッキャオがエキシビションを拒否。真剣勝負を条件に鈴木千裕との試合を受ける【超RIZIN.3】

AI要約

RIZINが6月10日に都内で会見を開催し、マニー・パッキャオとRIZINフェザー級王者の鈴木千裕の対戦が発表された。

会見では、パッキャオがエキシビションマッチという見方を否定し、真剣なファイトを約束。榊原CEOも試合はノックアウトを目指す戦いだと明言した。

榊原氏は、パッキャオとの試合について長年タイミングを見ていたが、鈴木千裕には“バーンと行ってドーン”という可能性があると期待してカードを実現したと語った。

パッキャオがエキシビションを拒否。真剣勝負を条件に鈴木千裕との試合を受ける【超RIZIN.3】

 RIZINが6月10日に都内で会見を開き、「超RIZIN.3」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で対戦するプロボクシングの6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)とRIZINフェザー級王者の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)登壇した。2人の対戦は前日の「RIZIN.47」(東京・国立代々木競技場 第一体育館)の大会中に発表された。

 会見の冒頭、榊原信行CEOはこの試合について「マニーからはエキシビションという言葉を使うなと強く言われている。これはThe Fightだ。戦いだ。男同士がリングに上がってジャッジもいらない。果し合いをする。本気のド突き合いを見てほしい」とパッキャオの本気度を明かした。ルールについては「判定はなしで殺るか殺られるかの試合をする」という。

 パッキャオも第一声で「私は7月28日に試合をすることを発表するために来日した。日本で最初で最後の試合になるのが1998年。その時は1Rで終わらせたが、今回も同じことを目標にやりたい。3Rだがそれよりも早く終わらせるために全力でやりたいと思う。改めて言いたい。これはエキシビションマッチではない。しっかりとしたファイトになる。お互いにノックアウトを目指して戦う試合になる。この試合は絶対に見逃さないほうがいい」とエキシビションマッチという見方を完全否定した。

 今回のカードについて榊原氏は「マニーを出したいという思いと、マニーにも出たいという思いがあって、ずっと何年もタイミングを見ていたが、右に立つ人がいなかった。RIZINで誰とやるのか? フロイドとやるのか? 僕は日本の未来の格闘技を考えた。天心がそうだった。現役時代に実際に拳を交えて、リング上で男と男の真剣勝負をして未来を変えていける逸材にチャンスを与えたいという思いがあり、なかなか相手候補としてピンとくる選手が浮かばなかったのが事実。ただ昨今の二刀流の鈴木千裕の破天荒な活躍の中で、鈴木ならワンチャンス、“バーンと行ってドーン”とスーパースターをKOする可能性があるなと。そこには期待感が持てるなと、そんな思いの中でこのカードを実現するに至った」と鈴木ならやれるのでは、という思いを持っていることを明かす。

 しかしパッキャオは「ボクシングというものは簡単に習得できるものではない。千裕はそのボクシングを経験したいと言っているようだが、7月28日は必ず彼はボクシングについて学ぶと思う。自分が学ばせる」「鈴木選手の試合はMMAなので見たことはない。ただ私はボクシングを知っている。ボクシングはパンチとフットワークがすべて。それさえ知っていれば相手のスタイルを知る必要はない」などと絶対の自信を見せた。