WBO女子アジアパシフィック・バンタム級王者・ぬきてるみ前日計量パス「勝って世界に行く」 挑戦者の菊池真琴は真っ向勝負も視野

AI要約

ぬきてるみが、菊池真琴とのWBO女子アジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチに挑む。両者が前日計量をパスし、減量に苦労したぬきは再起をかけて臨む。

ぬきは過去の世界戦で苦戦し、再起の戦いを振り返る。菊池は東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座保持者でバンタム級への挑戦を決意する。

戦績や年齢などの違いを持つぬきと菊池が激突し、両者の意気込みが見どころとなる。

WBO女子アジアパシフィック・バンタム級王者・ぬきてるみ前日計量パス「勝って世界に行く」 挑戦者の菊池真琴は真っ向勝負も視野

 ◆プロボクシング ▽WBO女子アジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ8回戦 王者・ぬきてるみ―菊池真琴(9日、東京・アリーナ立川立飛)

 WBO女子アジアパシフィック・バンタム級王者・ぬきてるみ(真正)が8日、前日計量に臨み、53・3キロで1発パスした。挑戦者の菊池真琴(石川)も53・2キロで1発でパスした。やや顔がくぼんでいたぬきは「減量はこれまでで一番きつかった。ほっとしました」と表情を崩した。

 ぬきは17年7月のWBC女子世界バンタム級タイトル戦で王者マリアナ・フアレス(メキシコ)に0―3の判定負け。18年2月のIBF女子世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトル戦もデボラ・ディオニシウス(アルゼンチン)に大差の判定負けを喫した。18年8月、フアレスと再戦も世界戦3度目の判定負けを喫した。

 22年4月にはスーパーフライ級8回戦で晝田瑞希(三迫)に0―3の判定で日本人相手に初めて敗れた。それでも、再起後2戦目となった今年1月のWBO女子アジアパシフィック・バンタム級王座決定戦で、モニカ・シング(インド)に6回TKO勝ちしてタイトル奪取。今回が初防衛戦となる。世界タイトル奪取へ崖っぷちだけに、「もう負けられない。評価される試合をしたい。勝って世界に行く」と決意表明した。

 対する菊池は昨年11月にポーンチッタ・シーハブラン(タイ)を判定で下し、東洋太平洋女子スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座を獲得。今回は階級を下げての挑戦となるが、「世界へ行くならバンタム級かなと感じている。相手は強打のイメージですが、真っ向から打ち合うシーンがあってもいいと思っています」と覚悟を決めて試合に臨む。

 戦績は35歳のぬきが14勝(10KO)5敗、37歳の菊池は4勝(1KO)1敗。