カナダGPは2度SC出動の荒れた展開もフェルスタッペン今季6勝目!ノリス、ラッセル表彰台…角田裕毅は終盤の痛恨ミスで入賞逸し14位|F1

AI要約

2024年のF1カナダGP決勝は雨の中行われ、激しいレース展開が繰り広げられた。

ジョージ・ラッセルがトップでスタートし、マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリスらが激しいバトルを繰り広げる中、角田裕亀も一進一退の展開が続いた。

最終的に、フェルスタッペンがトップでチェッカーフラッグを受け、角田はミスが響いて14位でフィニッシュした。

カナダGPは2度SC出動の荒れた展開もフェルスタッペン今季6勝目!ノリス、ラッセル表彰台…角田裕毅は終盤の痛恨ミスで入賞逸し14位|F1

2024年のF1第9戦、カナダGP決勝が現地時間9日行われた。

現地モントリオールは厚い雲に覆われ、決勝スタート時刻の数分前から雨が降り始めるとの天気予報が。各ドライバーは多くがインターミディエイトを選択している。ハースの2台のみがフルウェットを最初に装着した。

70周のレースがブラックアウトとなり、8番グリッドの角田裕毅は蹴り出しが良くなく、10番手でターン1に飛び込む。インターミディエイトよりもフルウェットのほうが明らかにペースが速く、ハース勢がオーバーテイクを連発。

トップはジョージ・ラッセルでオープニングラップを終えた。以下マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、フェルナンド・アロンソと続き、ケビン・マグヌッセンは6番手で2周目に入った。

7番手ルイス・ハミルトン、8番手ダニエル・リカルド、9番手ランス・ストロール、10番手ニコ・ヒュルケンベルグと続き、角田裕毅はチャールズ・ルクレールの後ろ、12番手までポジションを落としている。

6/70周目にはハース勢が4-8までポジションを上げるも、雨雲は抜けてトラック上の路面はレコードラインには水溜まりがない状況となる。これでフルウェットよりも、インターミディエイトのほうがレースペースが速い展開となった。

すると6週目のターン6でローガン・サージェントがオーバーラン。これでアメリカ人ドライバーは最後尾にポジションを下げた。8周目にはマグヌッセンがインターミディエイトに切り替える。

ここで13周目の途中、リカルドにスタート時の違反があったとして、スチュワードから5秒ペナルティが科されている。

15周目時点で、全ドライバーがインターミディエイトを装着し、トップはラッセル。1秒以内に2番手フェルスタッペンが続いた。

そこから6秒後方に3番手ノリス、7秒差で4番手ピアストリと、間隔が空いている。その10秒後方で5番手アロンソ、6番手ハミルトンと元王者2人が競っている状態。そこから19秒後方に7番手リカルドという状況となった。

マクラーレンはペースが速く、19/70周目のターン13でノリスがフェルスタッペンをパスし、2番手に浮上する。21周目にはラッセルも抜き、ノリスがレースリーダーとなった。

25/70周目のターン4でサージェントがスピンし、マシンストップ。これでレースは26周目からセーフティーカーとなった。このタイミングで、続々と新品のインターミディエイトに履き替えるドライバーが続出する。

SCが長引いている状況下、豪雨が降るのではという予報も。このタイミングで角田はステイアウトを続け、7番手となった。セーフティーカーエンドとなり、30/70周目からローリングスタートでレース再開となる。

この直後に雨粒が降ってくるも、フルウェットにするほどの状況ではなく、大きく戦況は変わらず。トップはフェルスタッペンで2番手ラッセル、以下ノリス、ピアストリ、ハミルトン、アロンソと続き、角田は7番手となっている。

レコードライン以外が再度濡れたこともあり、ポジションの上下動はほぼ起きない状態で周回を重ねていった。

41/70周目、ピエール・ガスリーがスリックのハードに履き替えるギャンブルに出た。43周目には、ほぼインターミディエイトと同等のタイムまで上げてきたこともあり、ここからスリック変更のドライバーが続出する。角田も45/70周目にピットへと入り、ミディアムへと変更し、7番手をキープしてピットアウトしている。

この後、角田はP7で走り続けるも、52周目のセクター2区間でランス・ストロールに抜かれ、P8となった。54周目にはカルロス・サインツがターン6でスピンし、アレクサンダー・アルボンがもらい事故の形でマシンストップ。これでレースは再度セーフティーカー出動となった。

セーフティーカーエンドとなり、残り12ラップの59/70周目からローリングスタートで再開となる。

角田は61周目のターン13でエステバン・オコンに抜かれ、P9にポジションを落としてしまう。この後はオコンから続くトレイン状態で耐えながら、抜き返す展開を狙い続けた。

だが66周目のターン8で角田は止まりきれず、芝生の上を滑った後にマシンストップ。これで角田は入賞圏外に大きくポジションを落としてしまった。VCARB勢としてはW入賞のチャンスを逃す状況に。この後、ダニエル・リカルドはオコンを抜き、8番手に浮上している。

トップはフェルスタッペンが徐々に2番手以下を突き放していく。結局フェルスタッペンがトップのまま今季6勝目のチェッカーを受けた。2番手は3.8秒差でノリス、3番手ラッセルまでが表彰台に上がった。

4位ハミルトン、5位ピアストリ、6位アロンソ、7位ストロールと続き、リタイアとなったフェラーリ勢&セルジオ・ペレスを除いた上位勢がトップ7を占めた。

8位はリカルドが入り、決勝レースでの今季初入賞を果たしている。9位ガスリー、10位オコンと続き、アルピーヌ勢がW入賞となっている。

角田は残り5ラップ、ターン8でのミスが響き、14位でフィニッシュとなっている。