チャンス量産も無得点…山形、ホームで相性のいい大分とスコアレスドロー

AI要約

山形と大分の試合は0-0の引き分けに終わり、山形は3戦負けなしの好調を維持、一方大分は6試合勝ちなしとなった。

山形はトップ下のポジションを争う選手を同時にスタメン起用し、攻撃のペースを握る展開が続くも得点を挙げられなかった。

大分は複数の主力選手を欠きながらも布陣を変えるアクシデントに見舞われ、守備に苦しむ場面が多かった。

チャンス量産も無得点…山形、ホームで相性のいい大分とスコアレスドロー

[6.9 J2第19節 山形 0-0 大分 NDスタ]

 J2第19節が9日に開催され、NDソフトスタジアム山形で対戦した15位モンテディオ山形と11位大分トリニータは0-0で引き分けた。山形は2試合連続のスコアレスドローで3戦負けなし(1勝2分)。大分は6試合勝ちなし(5分1敗)となった。

 山形はチーム内でトップ下のポジションを争うFW後藤優介とMF國分伸太郎を同時にスタメン起用。従来の4-2-1-3はそのままに、3トップの中央に後藤、その後ろに國分が入る珍しい形でスタートした。

 対する大分は負傷や出場停止、年代別の代表招集などで複数の主力選手を欠く中、前節から先発4人を変更。3バックも予想されたが、フォーメーションは4-4-2を継続し、それぞれスタメン復帰のDFペレイラをセンターバック、DFデルランを左サイドバック、MF中川寛斗をボランチ、MF宇津元伸弥を左サイドハーフに配置した。

 昨季のホームゲームで5-0の大勝を飾るなど、本拠地では大分に2002年以来負けていない山形。“急造布陣”となった相手の隙を探りながら攻撃のペースを握ると、前半12分にGK濱田太郎のパスミスに反応したFWイサカ・ゼインのシュートが右ポストを叩く。同22分には右サイドでのパスワークからMF南秀仁が中央へ送り、後藤が古巣のゴールに押し込むが、オフサイドで得点は認められない。

 デルランが守る左サイドのスペースを狙われるシーンが目立っていた大分は、後半11分に右サイドバックのDF野嶽惇也が負傷交代するアクシデントに見舞われる。FW木本真翔の投入を機に3バックへ変更となり、右ウイングバックに木本、左に宇津元、最終ラインには右からペレイラ、DF安藤智哉、デルランが並んだ。

 しかし、その後も山形が攻め込む展開が続く。後半18分、右サイドのイサカがクロスを送り、ファーのDF吉田泰授が決定的なヘディングシュート。だが、GK濱田のビッグセーブに遭う。直後の左CKから今度はイサカが頭で押し込もうとするも、ゴールライン上にいた中川のスーパークリアで先制とはならない。

 すると後半28分、大分の右CKからキッカーの宇津元が右足で低いクロスを送り、ニアのFW渡邉新太が蹴り込む。しかし、宇津元からのアウトスイングのボールが先にゴールラインを割っていたとして、得点は幻となった。

 山形はFW藤本佳希など攻撃のカードを切って前への圧力を強めたものの、最後まで大分の守備を攻略できず。チャンスの数で大きく上回りながら勝ち点1の獲得にとどまった。