20歳の甲斐優斗、サーブ&攻撃力示し、パリ五輪代表へアピール 指揮官「いい面を見せた」…バレーボールNL

AI要約

パリ五輪出場権を持つ日本がポーランドに敗れる。若手アウトサイドヒッター甲斐優斗がチームを引っ張る。

日本代表選考の焦点が注目される中、甲斐は攻撃力を発揮し、ブラン監督から高く評価を受ける。

次戦のスロベニア戦に向けて、日本は全力で臨む姿勢を示す。五輪シード獲得を目指し、重要な一戦と位置づけられる。

20歳の甲斐優斗、サーブ&攻撃力示し、パリ五輪代表へアピール 指揮官「いい面を見せた」…バレーボールNL

 ホームでの1次リーグ第2週で、パリ五輪の出場権を既に持つ日本は昨年大会覇者のポーランドに0―3で黒星。第1週のブラジル大会から、通算2敗目(5勝)を喫した。200センチのアウトサイドヒッター・甲斐優斗(専大)は「組織力がすごい高いチームなので、そこに負けないようにやっていかないといけない」と悔しさをにじませた。

 既にパリ五輪切符を持つ日本にとっては、代表選考の場でもある。相手エースが不在の中、日本も石川祐希と高橋藍、西田有志の主軸を温存。5日のドイツ戦から先発全員を入れ替えて臨んだ。その中でチーム最年少20歳の甲斐はチーム3位の6得点。第1セット序盤に打点の高いバックアタックを決めると、第2S序盤にレフトからは2枚のブロックの間を抜くスパイクで得点。サービスエースも突き刺した。自身の特長である高い攻撃力を示した。

 五輪代表争いは大枠で今大会の補欠を含めた18人から12人に絞られる。アウトサイドヒッター(OH)は4人が想定され、主軸の石川と藍がほぼ当確の力を示す中、残りの2枠を甲斐、この日チーム最多10得点の大塚、精度の高いパスを見せた富田らが争う。フィリップ・ブラン監督は甲斐について「とてもいい面も見せていた。安定感は欠けていたが、これからはブロック、サーブ、スパイク、彼の持つ長所をいかに良い状態で出させてあげるかが課題になってくる」と他のOHにはない高さのある攻撃面を評価した。

 世界ランク4位を維持する日本は、8日に同5位のスロベニアと対戦。五輪切符をまだ手にしていない相手だけに、全力でぶつかってくることが想定される。五輪シードの「ランク5位以内」を掲げている日本は、ポイントが大きく減るランク下位チームに負けることは許されない。ブラン監督は「今日の試合は終わって頭の中はスロベニア戦に切り替えている。一番大事な一戦になる」と言葉に力を込めた。