【ボクシング】元WBO・AP王者山内涼太が大学の先輩・井岡一翔の助言生かして3連勝

AI要約

元WBOアジア・パシフィック・フライ級王者の山内涼太が3連続KO勝利を挙げ、神崎靖浩との試合でTKO勝利を収めた。

山内は過去にプレッシャーを感じる試合に敗れた経験があり、井岡一翔とのスパーリングで助言を受けていた。

世界ランキングから外れている山内だが、再び世界に挑戦していく意欲を見せている。

<プロボクシング:DANGAN267大会>◇7日◇東京・後楽園ホール

 元WBOアジア・パシフィック・フライ級王者山内涼太(29=角海老宝石)が3連続KO勝利を挙げた。

 メインイベントで日本スーパーフライ級5位神崎靖浩(23=倉敷守安)との51・9キロ契約体重8回戦で激突。6回1分45秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。1回に右フックでダウンを奪うと、立ち上がった神崎に左フックを浴びせてダウンを追加。その後も強烈なボディーなどをねじ込み続け、5回には連打で3度目のダウンを奪った。続く6回にコーナーに追い込み、連打でレフェリーストップ勝ちを収めた。

 22年4月、当時のWBO世界フライ級王者中谷潤人(M・T)に挑戦して8回TKO負け。23年4月には日本フライ級王座決定戦で永田丈晶(協栄)に判定負けを喫していた。山内は「日本人に立て続けに負けてプレッシャーがあった」と素直な心境を口にし、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 5月には母校・東京農大の先輩となる現WBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35=志成)とスパーリングする機会があった。その際、試合中のメンタル面、技術面のアドバイスをもらっていたという。山内は「気持ちの持っていき方、技術面も含めて分かりやすい考えをもらった。井岡さんの話は響きましたね」と感謝の言葉を述べた。

 現在は世界ランキングから外れている状況にある。世界再挑戦を目指しているだけに、山内は「今後のことは相談して。世界ランキングに入りたいですね」と世界ランカーへのカムバックを当面の目標に掲げていた。【藤中栄二】