「カマダのパレス移籍はほぼ間違いない」英国ベテラン記者が明かす…クリスタルパレスが鎌田大地を熱望する“内部事情”「開幕レギュラーの可能性もある」

AI要約

クリスタルパレスが鎌田大地との契約を本気で望んでおり、移籍金なしで加入する見込み

グラスナー監督の希望で補強が進められ、クラブ首脳陣も鎌田の獲得に満足している

前監督の下で不振だったクラブがグラスナー監督の指揮下で成績を向上させ、選手補強の権限を与えることに決定

「カマダのパレス移籍はほぼ間違いない」英国ベテラン記者が明かす…クリスタルパレスが鎌田大地を熱望する“内部事情”「開幕レギュラーの可能性もある」

「クリスタルパレスは、鎌田大地との契約を本気で望んでいる」

 そう語るのは、スポーツサイト『ジ・アスレチック』のドミニク・ファイフィールド記者である。同記者は、1999年から英高級紙『ガーディアン』のサッカー記者として20年にわたり勤務。チェルシーを中心に精力的に取材を行い、ジョゼ・モウリーニョが率いた黄金時代も目の当たりにした。そして、2019年に『ジ・アスレチック』に移籍し、現在は編集デスクを務めている。

 そのファイフィールド記者が物心ついた頃からのファンで、40年以上にわたり追いかけているのがクリスタルパレスである。同クラブの内部事情にも詳しい。そこで、秒読み段階とされる鎌田の移籍について聞いてみた。「クリスタルパレスは、鎌田の獲得をどれぐらい本気で望んでいるのか」。同記者は「本気だ」と答え、次のように言葉を続けた。

「クラブは、鎌田の獲得を本気で望んでいる。日本代表MFが、移籍金なしでパレスに加入するのは間違いない。

 今回の移籍でキーマンになったのは、今年2月に就任したオリバー・グラスナー監督だ。アイントラハト・フランクフルトで鎌田を指導したオーストリア人指揮官は、日本代表MFを極めて高く評価している。彼の強い希望で加入が決まりそうだ。そもそも鎌田は、クリスタルパレス内でもラツィオに残留すると見られていた。それだけに、クリスタルパレスとしては願ってもない補強になりそうだ。

 もちろんまだ正式決定ではないが、クラブ首脳陣も鎌田の補強には満足している。伝統的にパレスは、将来性の高い若手を獲得する傾向がある。鎌田の年齢は27歳。若手と呼べる年齢ではないが、鎌田のような質の高い選手を移籍金ゼロで獲得できるなら、27、28歳の選手でも喜んで契約する。それがグラスナー監督の強い要望であるなら、なおさらだ」

 ファイフィールド記者の説明は続く。

「鎌田の獲得に動く前、クラブ首脳陣は、グラスナー監督に補強選手を指名する権限を与えていたんだ。理由は、グラスナー監督が好成績を収めたことにある。アグレッシブなサッカーで内容も良く、クラブ首脳陣はグラスナー監督への信頼を深めた。

 前任のロイ・ホジソン監督は、守備的でリスクを取らない戦術を好んだ。だが76歳の老将の下で黒星先行に陥り、政権末期は内容も悪かった。ホジソン前監督が体調不良に陥った事情も重なり、シーズン終了時までの契約を早め、クラブは指揮官交代に踏み切った。こうして2月にグラスナー監督を迎えると、内容も成績も次第に向上。指揮官のカラーに染まり始めたシーズン終盤は6勝1分の無敗で乗り切り、最終的に10位でシーズンを終えた。

 クラブ首脳陣はそんなグラスナー監督の手腕を高く評価し、選手補強の権限を与えた。鎌田がその1人目の補強となるわけだ。スポーツディレクターのドギー・フリードマンも、今回の補強策には満足している」