EURO直前の豪州ツアーにテオ&ジルーが参加…フランス代表指揮官、ミランに苦言「感じの良いものではない」

AI要約

フランス代表指揮官ディディエ・デシャンが、ミランに対して苦言を呈した。

デシャンは、フランス代表選手が長距離移動を強いられたことに不満を表明。

また、デシャンはオリヴィエ・ジルー、マルクス・テュラム、マイク・メニャンなどに言及し、各選手の状況についてコメントした。

EURO直前の豪州ツアーにテオ&ジルーが参加…フランス代表指揮官、ミランに苦言「感じの良いものではない」

フランス代表指揮官ディディエ・デシャンが3日付けのイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、FWオリヴィエ・ジルーらが所属するミランに苦言を呈した。

今シーズンにリーグ戦を2位で終えたミランは、シーズン終了直後にローマとのオーストラリアでのツアーを計画。先月27日にイタリアを出発、31日にパースで親善試合を行い、今月1日にイタリアへと戻った。しかしEURO(ユーロ)2024開幕が迫る中、ローマが参加が見込まれる代表選手を遠征メンバーから外したのに対し、ミランはフランス代表のオリヴィエ・ジルーやテオ・エルナンデスを同行(マイク・メニャンはケガのために不参加)させていた。

これに対し、デシャンは自チームの選手が長距離移動を強いられたことに不満。イタリア紙のインタビューに応じたフランス代表指揮官は、「代表合宿期間の最中に、オーストラリアツアーを計画するなんてあまり感じの良いものではない」と苦言を呈した。

またデシャンは、ミランの選手たちについてコメントを続けた。T・エルナンデスについて「テオはスクデットを獲得したシーズンのような熱狂が見られない。だが、外国人選手ながらもキャプテンマークを巻いたミランで幸せであるように見えた」と語ったほか、ウディネーゼ戦で人種差別被害に遭ったメニャンにも触れた。

「起きてはならないことだ。あのエピソードは彼を傷つけたうえ、あれが初めてのことではない。メンタル面は、フィジカル面にも影響を及ぼす可能性がある。だが、昨シーズンは素晴らしいパフォーマンスを見せているので心配する必要はない」

さらにフランス代表指揮官は、インテル加入1年目でスクデット獲得に貢献したマルクス・テュラムにも言及。EURO2024を最後にフランス代表を引退する37歳ジルーの後継者に挙げた。

「マルクスはインテルで素晴らしいシーズンを過ごした。彼は前線全体でプレーできる。オリヴィエと同じ特徴は持っていないが、後継者となれる可能性がある。ジルーにとって最後のEUROとなるが、彼の経験を頼りにすることは重要だ」