【ボクシング】加納陸「だからこそやりがいがある」7・20世界戦下馬評不利に故郷で勝利宣言

AI要約

ボクシングWBO世界フライ級1位の加納陸が2度目の世界挑戦に向けて会見。7月20日に王座決定戦に臨む。

加納は過去のチャンスを振り返り、成長したメンタルを強調。対戦相手オラスクアガについても意気込みを示す。

丸元会長も加納を支持し、スパーリングパートナーをフィリピンから呼び対策を練る。加納は決意を示し、世界制覇を目指す。

 ボクシングWBO世界フライ級1位の加納陸(26=大成)が3日、兵庫県三田市の所属ジムで2度目の世界挑戦に向けて会見した。

 加納は7月20日、東京・両国国技館で同級2位アンソニー・オラスクアガ(25=米国・帝拳)との王座決定戦に臨む。5月31日に都内で興行全体の記者発表会見は行われたが、「三田から世界」をデビュー時から掲げる加納は強い思いで地元で会見した。

 加納は18歳だった16年8月にWBO世界ミニマム級王座決定戦で高山勝成と対戦し、6回負傷判定負けを喫した。以来の巡ってきたチャンス。「この8年長かった。ただ、素直にいい8年だったと思う」と話し、成長した部分は「メンタル」と断言した。

 オラスクアガは昨年4月、WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)に挑み、9回TKO負けも試合後に王者が涙するほどの激闘を演じ、日本のファンにも強烈なインパクトを残した。「みなさんの印象も強いと思うし、下馬評は(不利と)えげつない。だからこそやりがいがある。間違いなく打撃戦になると思っている。自分がもちろん倒して勝ちます」と力強く誓った。

 丸元会長も「オラスクアガは非常にパワフルだが、加納のスタイルとはかみ合うと思っている」。来週、フィリピンからライトフライ級の世界ランカーをスパーリングパートナーとして呼ぶ。試合までに総計100ラウンドの猛烈スパーを想定している。

 加納は「何が何でも世界をとりにいく」。地方ジムのハンディも関係ない。兵庫・三田に必ず、世界のベルトを持ち帰る。【実藤健一】