ソフトバンク近藤健介が10回サヨナラ2ラン…「頭にはあった」チェンジアップ捉え、自身初の1試合2発

AI要約

ソフトバンクは延長十回に近藤の2ランで広島をサヨナラ勝ちし、3連勝を果たす。広島は田中の3ランで追いつくも、接戦を制せず4連敗となる。

ソフトバンクのヘルナンデスが逆転3ランを浴びてサヨナラ勝ちを逃すも、近藤が勝ち越す本塁打を放つ。柳田不在でも責任感を示し、チームを勝利に導く。

昨季の本塁打王である近藤は、2本塁打で本塁打数を8に伸ばす。自身の長所である状況に応じた打撃で試合を決定づけ、チームに勝利をもたらす。

 ソフトバンク5―3広島(2日)――ソフトバンクが延長十回、近藤の2ランでサヨナラ勝ちし、3連勝。広島は九回二死から田中の3ランで追いついたが、接戦をものにできず4連敗となった。

 あとアウト一つで勝利というところで、ソフトバンクは今季無失点を続けていたヘルナンデスがまさかの同点3ランを浴び、試合は振り出しに。それでも、延長戦で5番近藤が打つべくして打ち、チームに今季6度目のサヨナラ勝ちをもたらした。

 十回、二死から途中出場の緒方が四球を選んだ後、打席に立った。広島の6番手島内が投じた4球目は「頭にはあった」というチェンジアップ。泳ぎながらも捉えた打球は右翼のテラス席に飛び込んだ。

 二回にも先制本塁打を放ち、自身初の1試合2本塁打を記録した。柳田が故障で戦線離脱し、強力クリーンアップに穴が開く中でも、「(4番の)山川さんの後ろで、(相手投手が)気が抜けたところで打っていきたい」との気概でしっかり役割を果たしている。

 5月19日の西武戦に続く今季2度目のサヨナラ打を放った昨季の本塁打王は、この日の2本で本塁打数を8に伸ばした。状況に応じた打撃ができるのが自身の長所としつつも、「今日みたいに試合を決定づける本塁打っていうのはいいこと」と納得の様子だった。(渡辺直樹)

 ソフトバンク・小久保監督「(柳田が戦線離脱してもカード3連勝して)投手陣が安定してゲームを作ったのが一番の要因」