「電気代が安くなった」と思い込み… 保護者から空調の電気代を過少徴収 武雄青陵中学校と神埼高校 追加徴収行わず

AI要約

佐賀県教育委員会は、武雄青陵中と神埼高で空調の電気料金の誤徴収が発覚した。誤徴収は職員が使用電力量を誤読し、保護者から追加の徴収は行われない。

11日に唐津商高でも同様の問題が判明し、県立学校全体で確認が行われた。

武雄青陵中は空調設備更新期間、神埼高は校舎移転期間に誤徴収があったという。

「電気代が安くなった」と思い込み… 保護者から空調の電気代を過少徴収 武雄青陵中学校と神埼高校 追加徴収行わず

 佐賀県教育委員会は31日、県立学校2校で空調の電気料金の保護者負担分を誤って少なく徴収していたと発表した。武雄青陵中(武雄市)で約14万円、神埼高(神埼市)で約142万円、本来の徴収額より少なかった。使用電力量の誤認が原因で、それぞれ学校の空調会計の繰越金を充て、保護者から追加の徴収は行わない。

 11日に唐津商高(唐津市)で同様の誤徴収が判明したことを受け、県教委が県内全ての県立学校(高校32校、中学校4校)を確認していた。

 県教委教育総務課によると、武雄青陵中は空調設備の更新があった昨年11月~今年3月までの5カ月、神埼高は校舎が移転した2021年8月~今年3月までの32カ月に誤徴収があった。いずれも空調設備の電気メーターの新調で、職員らが使用電力量の表示を誤って読み取り、本来の10分の1の使用量に基づいて徴収額を算定していた。職員らは「新しい空調の性能が良く、電気代が安くなった」と思い込んでいたという。(上田遊知)