大雨で飛騨川が一時氾濫危険水位、臨時休校や交通機関に乱れ 河川増水に引き続き注意を

AI要約

岐阜県内で低気圧の影響による大雨が降り、避難指示や災害警戒情報が出された。

飛騨川や長良川の氾濫危険水位を超えるなど、河川の増水や土砂災害の危険が高まっている。

交通機関や学校にも影響が出ており、引き続き注意が必要とされている。

大雨で飛騨川が一時氾濫危険水位、臨時休校や交通機関に乱れ 河川増水に引き続き注意を

 前線を伴った低気圧の影響で、岐阜県内は28日、大雨が降った。気象台によると、27日の降り始めから28日午後11時までの降水量は、高山市船山278・5ミリ、郡上市八幡241・5ミリ、下呂市萩原239・5ミリ、関市板取238・5ミリ、郡上市ひるがの201・5ミリを記録。一時、郡上市の738世帯1564人に避難指示、下呂市の1万2048世帯2万9859人と郡上市の1050世帯2890人、大垣市の32世帯70人に高齢者等避難が発令された。県内でけが人や建物の被害は確認されていない。

 県によると、下呂市萩原町上呂の飛騨川にある水位観測所で同日午後6時30分、氾濫危険水位を超過。これにより県は災害対策本部を設置した。郡上市の長良川でも氾濫危険水位に到達したほか、高山市岩井町の高山スキー場付近で基準を超過し土砂災害警戒情報が発表された。

 大雨の影響で、東海北陸自動車道美濃インターチェンジ(IC)-白鳥IC間のほか、郡上市の国道156号、高山市の国道41号などで通行止めとなった。公共交通機関では、JR高山線美濃太田-猪谷間で運転を見合わせるなどした。

 学校は、公立の小学校325校、中学校166校、義務教育学校3校が授業を途中で切り上げ、下校時間を早めた。高校は45校が授業を途中で切り上げ、11校が臨時休校とした。特別支援学校は16校が授業を途中で切り上げ、7校が臨時休校とした。

 29日午後6時までの24時間予想降水量は美濃、飛騨地方ともに多いところで80ミリと予測。岐阜地方気象台は土砂災害や河川の増水、氾濫に注意を呼びかけている。