米ハイアット、世界自然遺産の島に高級温泉旅館で進出 26年にも屋久島に開業 新ブランドで訪日客取り込み狙う

AI要約

ハイアットホテルズコーポレーションが2026年以降に屋久島町に新ブランドの高級温泉旅館を開業することを発表。

新ブランド名は「吾汝 ATONA(アトナ)」であり、一人一人の旅に寄り添い、地域の魅力や文化を体験できる場を提供予定。

客室数は30~50室を想定し、アトナの開業に向け不動産ファンドを設立予定で全国5地域への進出も視野に入れている。

米ハイアット、世界自然遺産の島に高級温泉旅館で進出 26年にも屋久島に開業 新ブランドで訪日客取り込み狙う

 米ホテル大手のハイアットホテルズコーポレーションは27日、2026年以降に鹿児島県屋久島町に新ブランドの高級温泉旅館を開業すると発表した。訪日客にとっては新鮮な宿泊施設である旅館を、地方の温泉地などに整備し需要を取り込む。屋久島町での立地や具体的なサービス内容については公表していない。同社の九州への進出は福岡県以外で初。

 ブランド名は「吾汝 ATONA(アトナ)」。「私とあなた」を意味する古語を組み合わせた。「一人一人の旅に寄り添い、風土との結び付きを感じられる場でありたい」との思いを込めた。

 客室数は30~50室を想定する。温泉のほか季節の料理が味わえるオープンキッチン、バーを備える。地域の魅力や文化を体験するアクティビティーも提供予定。

 同社は世界78カ国で1300軒以上、国内20軒の宿泊施設を展開する。アトナ開業に向け不動産ファンドを設立し、200億円規模を目指している。Kiraku(京都市)、竹中工務店などが出資する。屋久島町とともに大分県由布市、神奈川県箱根市でも開業予定。今後は全国5地域への進出を検討している。