産後ケア ホテルでも 奥州市 利用増受け拡大

AI要約

奥州市では、日帰り産後ケア「おひさまらいと」を始めるために、市内のホテル2施設の協力を得ている。

この取り組みは、宿泊型産後ケア「おひさま」の利用希望者が増え、受け入れ枠を拡大する必要があることから始まった。

母子1組を受け入れ、助産師がサポートする日帰りケアでは、施設外への外出や上の子の受け入れはできず、昼食も提供される。

産後ケア ホテルでも 奥州市 利用増受け拡大

 奥州市は、6月から市内のホテル2施設の協力を得て、日帰り産後ケア「おひさまらいと」を実施する。2023年6月から総合水沢病院で始めた宿泊型産後ケア「おひさま」の利用希望者が増え、利用予約を入れにくい状況が続いているため、受け入れ枠を拡大する目的。市では産後ケア事業の拡充を図るとともに、出産後に安心して子育てができる環境づくりを進めていく。

 ホテルの日帰りケアは、プラザイン水沢(水沢佐倉河字後田)が月2回、水沢グランドホテル(水沢字東町)が毎週水曜日で、それぞれ開設日に母子1組を受け入れる。利用時間は午前11時~午後4時。利用無料。助産師らがサポートする。

 対象は市内に住所がある生後5カ月未満の母親と赤ちゃん。施設外への外出や上の子の受け入れはできない。昼食はホテルが提供する。

 母子が利用する部屋の隣室に助産師ら2人が待機する。助産師らは母親の子育てに関する相談に応じるほか、母親が寝ている時は赤ちゃんを世話する。

 同市は宿泊、日帰り、訪問の産後ケアを実施しており、利用を無料化したところ利用者が大幅に増えた。宿泊は3カ月待ち、日帰りは1カ月待ちとなっており、受け入れ拡大などを目的にホテルでの日帰りケアの実施を決めた。