酒屋八兵衛など金賞受賞 全国新酒鑑評会 三重・松阪地区から3社、初の快挙

AI要約

全国新酒鑑評会の2023酒造年度の審査結果が発表され、三重県松阪地区から3社が金賞を受賞した。

同鑑評会は1911年に始まり、全国統一基準で清酒が審査される。

今回の鑑評会では828点が出品され、195点が金賞に選ばれた。

 全国規模で開催される唯一の清酒鑑評会である全国新酒鑑評会(独立行政法人酒類総合研究所、日本酒造組合中央会共催)の2023(令和5)酒造年度の審査結果が22日に発表され、三重県松阪地区(松阪税務署管内)から元坂酒造㈱(多気郡大台町柳原)の「酒屋八兵衛」と河武醸造㈱(同郡多気町五桂)の「鉾杉」、井村屋㈱福和蔵(同町ヴィソン)の「福和蔵」がそれぞれ金賞に選ばれた。松阪管内から3社がそろって金賞を受賞したのは初めて。

 同鑑評会は、全国同じ基準で統一した審査会が必要と、明治政府の後押しもあって1911(明治44)年に始まった。

 同研究所では「令和5酒造年度に製造された清酒を全国的に調査研究することにより、製造技術と酒質の現状及び動向を明らかにし、清酒の品質及び製造技術の向上に資するとともに、国民の清酒に対する認識を高めることを目的としている」という。

 今回は全国から828点が出品され、4月23~25日に予審、5月9、10両日に決審を行い、392点が入賞、その中から特に成績が優秀と認められた195点が金賞に選ばれた。

 元坂酒造の元坂新代表取締役社長(65)は「松阪管内で3社が受賞するのは初めての快挙。三重県は8社ですが、岐阜県3社、静岡県1社、富山県1社、石川県1社、その程度しか取れないんです。しかも松阪で3社が取れるというのは本当にありがたい」と喜びをかみしめていた。