子どもぐずった→かんきつ系アロマ、昼寝→ラベンダーで睡眠の質向上 保育所で「香り効果」活用

AI要約

岐阜県中津川市にある家庭保育園くっくは、天然由来の香りを保育に取り入れ始め、子どもたちや保護者から好評を得ている。

園内ではハーブ製品やアロマディフューザーを活用し、香りを使って子どもたちのリラックスや睡眠の質を高める取り組みが行われている。

保護者と子どもたちが参加するイベントでは、エッセンシャルオイルを使ったアロマ石けん作りが行われ、天然由来の香りに興味を持つ参加者が多かった。

子どもぐずった→かんきつ系アロマ、昼寝→ラベンダーで睡眠の質向上 保育所で「香り効果」活用

 岐阜県中津川市内で小規模保育所などを運営する「家庭保育園くっく」は、本年度から天然由来の香りを保育に生かす取り組みをスタートした。市内2カ所の市認可小規模保育所と病児保育所「くりっこハウス」(同市駒場)で延べ約40人の子どもたちが実践している。水野皓介社長は「珍しく、また特徴のある保育が打ち出せた。効果検証を重ねていき、来年度以降に他の施設にも紹介できれば」と青写真を描く。

 同社はハーブ製品などの製造、販売を手がけ、瑞浪市内に生産拠点がある「生活の木」(東京都)とパートナー契約を締結した。同社産のスプレーやアロマディフューザーを置き、園生活の中で活用している。

 小規模保育所「家庭保育園くっくネスト」の保育士によると、例えば子どもがぐずった時にはかんきつ系の香りを使ってリラックスする。外出前には、虫よけも兼ねてユーカリの香りを帽子などに噴霧するほか、昼寝の前には、睡眠の質を高める効果があるとされるラベンダーの香りを布団に吹き付けている。同園の女性保育士は「子どもたちは園生活にめりはりが付けられているようだ。保育士も一緒に使うことで、ストレスの緩和になっている」と実感を込める。

 22日には、中津川市新町の市ひと・まちテラスで、0~3歳の未就園児を対象にした「すくすくサロン」を開き、10組の保護者と子どもたちが、エッセンシャルオイルを使ったアロマ石けん作りを体験。2児と参加した小島崇誠さん(34)=同市=は「天然由来の香りに包まれて、伸び伸びと子育てできる環境は、とても興味がある」と目を輝かせた。