作曲家キダ・タローさんが手がけた市の応援歌「勇躍加東」、市役所ロビーで追悼放送

AI要約

作曲家キダ・タローさんが93歳で亡くなり、彼が手がけた加東市の応援歌が市役所で流れている。

応援歌は市民一体感を高めるために作られ、市の自然や活力を称える歌詞が特徴的である。

キダさんの貢献を称え、市は追悼文を掲載し、彼の作品への感謝を示している。

 数多くのCMソングやテレビ番組のテーマ曲で知られ、14日に93歳で亡くなった作曲家のキダ・タローさんを悼み、兵庫県加東市役所のロビーでキダさんが手がけた市の応援歌「勇躍加東」が流れている。過去には職員が朝礼時に歌う時期もあったといい、放送は24日まで続けられる。

 応援歌は、旧町合併により加東市が誕生してまもなくの2008年、市民の一体感を高める狙いでつくられた。市は歌詞を公募し、曲はキダさんに依頼。古里の自然に「活力満ちる我が加東」「元気が集う我が加東」などのフレーズを重ね、明るい曲調で歌い上げる。

 イベントのほか、振りを付けて健康体操の音楽にも使うなどして多くに親しまれ、13年にはキダさんが指揮を執って市内で合唱コンサートが開かれた。

 当時、市長だった安田正義さん(69)はキダさんにあいさつするため楽屋を訪ね、「市のために素晴らしい曲を作っていただいた」と伝えた。「喜んでもらえてありがたい」と返してくれた時の、穏やかな笑顔が印象的だったという。

 市は17日、ホームページに「これまでのご貢献に感謝し、謹んでご 冥福めいふく をお祈り申し上げます」との追悼文を掲載した。