高速道で大型バス炎上 その時何が…「エンジンルームから油が漏れていた」 毎日点検していたのになぜ?

AI要約

北海道中央バスの高速バスが道央道で炎上し、乗客や乗員13人が無事だったものの全焼した。

運転手はエンジンルームで油漏れを発見し、停車後に火災が発生。

バス運行前には必ず点検が行われ、仕組みや点検方法が詳しく説明されている。

高速道で大型バス炎上 その時何が…「エンジンルームから油が漏れていた」 毎日点検していたのになぜ?

14日、乗客乗員13人を乗せた札幌から新千歳空港へのバスが、道央道で炎上しました。運転手は「エンジンルームから油が漏れていた」と話していることが分かりました。

撮影者:「バス?バスだ!あっつ!」

3連休初日、多くの車が行き交う恵庭市の道央道。路肩に停車したバスから噴き出す真っ赤な炎と黒い煙。

(爆発音)

撮影者:「やばくね?」

燃え上がるバスからは、爆発音のような音も。

これは、バスに乗っていた人が撮影した映像。運転手が火を消そうとしますが、収まる気配はありません。乗客は、バスから荷物を取り出してその場を離れたそうです。

14日午後5時すぎ、札幌から新千歳空港に向かっていた北海道中央バスの高速バスが恵庭市の道央道で炎上。火はおよそ2時間半後に消し止められたものの、バスは全焼しました。幸い、乗客12人と乗員1人にけがはありませんでしたが、一体なぜ、バスから火が出たのでしょうか。

(バス運転手の証言)「エンジンルーム付近を確認したら油が漏れていて、そのうち煙があ上がった」。

警察によりますと、運転手はバスのオイル系統の異常を知らせるブザー音に気付き、バスを止めたということです。その後、バスから降りて、エンジン付近を確認しに行ったところ油が漏れていたといいます。

北海道中央バス担当者:「運行前には毎日必ず乗務員が車両の点検を行います。当日、その車両も運行前は異常がなかった」。

当日の朝も、出発前に運転手が目視でバスの点検を行い、エンジン付近のオイル漏れなどの異常は確認されなかったということです。

多くの人を乗せて走るバス。実際に、どのように点検が行われているのでしょうか。観光バスを運行する会社で、出発前の点検について教えてもらいました。

H.CS観光のバス運転手:「後ろのエンジンルームを開けて、エンジンオイル、水、ファンベルトを確認します。漏れているとしたら、オイルだまりができるんですよ地面に。それを見て、オイルが漏れていると判断できる」。

実際にエンジンをかけて、エンジンルームと電気系統に異常がないかも確認しています。また、エンジンやタイヤ、ブレーキに異常がないか、1か月ごとに整備士による点検も行っているということです。

光駿グループ・梅崎隆一社長:「お客さまを第一に考えた運行の仕方、日常点検から始まって点検に終わる。より高度な知識を持ったドライバーを育てていかなければならない」。

警察と消防は、17日にも炎上したバスの実況見分を行うことにしています。