世代を超え交流楽しむ 能登地震被災地の事例紹介も 全国レク大会とちぎ2日目

AI要約

第78回全国レクリエーション大会2024とちぎ2日目の概要を紹介。7種目が行われた栃木県内6市町で参加者たちが競技を楽しんだ。

宇都宮市や小山市で行われた競技の様子や研究フォーラムでの活動、被災地支援事例紹介などの詳細を紹介。

ライトキューブ宇都宮での無料体験イベントや参加者のコメントも紹介され、参加者たちの交流と楽しさが伝わる。

世代を超え交流楽しむ 能登地震被災地の事例紹介も 全国レク大会とちぎ2日目

 気軽に楽しめる生涯スポーツの振興を図る「第78回全国レクリエーション大会2024とちぎ」2日目の7日、栃木県内6市町で7種目が行われた。参加者たちは競技を通じて世代を超えた交流を楽しんだ。JR宇都宮駅東口のライトキューブ宇都宮では研究フォーラムが開かれ、石川県のレクリエーション協会が能登半島地震の被災地で実践したレクリエーションを紹介。レクリエーション種目の体験会もあり、子どもたちの笑顔が見られた。

 ■響く歓声

 宇都宮市のブレックスアリーナ宇都宮(市体育館)では、旧西ドイツ発祥の「インディアカ」が行われた。11府県の32チーム計158人が男女混合チームなどのリーグ戦で日頃の練習の成果を競った。

 インディアカは、赤い羽根の付いた特殊なボールを手で打ち合う競技。会場では六つのコートで試合が進められ、サーブが決まるたびに歓声が上がった。日本インディアカ協会の清水明(しみずあきら)会長(63)は「交流しながら気持ちよく競技していて楽しそうだ」と目を細めた。

 この日は小山市でレクリエーションダンスや鹿沼市でレクリエーション卓球なども実施された。

 ■経験語る

 レクリエーションの実践事例などを紹介する「研究フォーラム」。震災支援がテーマの事例発表では石川県レクリエーション協会理事の前田優子(まえだゆうこ)さんら3人が、能登半島地震の実体験や被災地での支援経験を話した。

 レクリエーションの指導者ら約40人を前に、前田さんは「震災から8カ月がたった今でも『傾聴』を大事にしている。ゲームや体操も大事だが、傾聴することを一番に考えて」と呼びかけた。

 ■無料体験

 ライトキューブ宇都宮の交流広場などではスポーツ・レクリエーションの無料体験が行われ、家族連れなどでにぎわった。

 埼玉県新座市、公務員野々山洋貴(ののやまひろき)さん(38)は、娘の陽葵(ひなた)ちゃん(5)とボックスホッケーを体験。ゴールを狙ってスティックでパックを打ち合い「子どもと一緒にプレーでき、親子の絆を強められた」と満面の笑みだった。