これがのちの新幹線500系?「パソコンのマウスみたいな」WIN350が現れた!【新幹線・東京~博多全通50周年(15)】
東海道・山陽新幹線の50周年を記念して2024年度に何が起こったかを振り返る。
RSK山陽放送が新幹線に関する貴重な動画を公開し、その中から「WIN350」の試験車両に焦点を当てる。
WIN350は新幹線の500系を目指して開発された車両で、新大阪側と博多側では全く異なる外観を持っていた。
■「東海道・山陽新幹線」記念すべき2024年度 50年前に何があった?
来年3月10日で、東海道・山陽新幹線は「東京-博多全通50年」を迎えます。
RSK山陽放送(1953年創業)は71年に渡る放送の歴史の中で、新幹線に関わる数多くの貴重動画を保存していて、「RSKイブニングニュース・YouTubeチャンネル」では、再生リスト「新幹線・貴重映像大集合」にてそのうち38本の動画を公開しています。
RSK山陽放送では、38回シリーズ(予定)で、その内容を画像を交えてインターネット記事として紹介していきます。
15回目は「WIN350、走る!」です。
■見れば見るほどトンデモナイ形「WIN350」
遠くから、見たこともないトンデモナイ形の新幹線がやってきました。まず目に入るのは、「半魚人のヒレ」を思わせるような、とんでもなく高い屋根【画像(1)】。
もっと近づいてきた姿を見てみると。。。正面は、のっぺりとした斜面に取って付けたようなコックピット部分【画像(2)】。雰囲気、パソコンのマウスみたいです。あれ、何かの車両にちょっと似ている?
もっと近寄った姿を見てみると。。。屋根に見えたのは、パンタグラフカバーでした。そのカバーがでかすぎる【画像(3)】!これって空気抵抗アリアリなんじゃね?と思いながら、その造形は、まだデビュー前の「500系」に近いような気がしてきました。
そう、この車両こそが高速試験車「WIN350」です。JR西日本が、翌々年の1996年春から営業運転を行う、新型新幹線「500系」を目指して開発された車両なのです。
■「新大阪側」と「博多側」が、全く違う「顔」だった
試験車両ゆえか、先頭車両が「新大阪側」と「博多側」で全く形が違うのも特徴。どんな形がより空気抵抗を受けずに走れるのかを、これで1編成で確かめられるということなんでしょうね。
ちなみに、ここまでご覧いただいたのが「博多側」なのですが、一方で「新大阪側」はというと、全然違う「トノサマバッタ」のような顔です【画像(5)(6)】。コレハ、カッコヨクナイ(個人の感想です)。