夫婦でキッチンカーのカフェ 一押しは自家焙煎のコーヒーとグルテンフリーガレット 「自慢の一杯を飲みに来て」
自家焙煎Cafe JIJIは、自家焙煎の豆を使ったコーヒーやグルテンフリーのガレットを提供するカフェ。洋貴さんと香織さんの夫婦が心地よい時間を提供することをモットーにしている。
洋貴さんはコーヒー好きの母の影響でコーヒーに親しんでおり、カフェを開く夢を持っていた。香織さんと共にキッチンカータイプのカフェを立ち上げ、家族で準備を始めた。
店名の「JIJI」は、おじいさんになってもコーヒーを通して人々に安らぎと喜びを届けたいという洋貴さんの思いが込められている。
[胃心地いいね]（793）自家焙煎Cafe JIJI
ほっとひと息つける時間を届けたい-。ことし5月にオープンした「自家焙煎（ばいせん）Cafe JIJI」の友利洋貴さんと妻の香織さんのモットーだ。一押しは自家焙煎の豆を使ったコーヒーとそば粉100％でグルテンフリーのガレット。
女性に人気の黒糖アイスカフェラテ（Mサイズ550円、Lサイズ650円）は苦みと酸味がほどよく残り、甘過ぎず飲みやすい。注文が入ってから香織さんが焼き上げるハムチーズガレット（600円）は豆苗も入って食べ応え十分。
洋貴さんはコーヒー好きの母の下で育った。小学校低学年の夏に母が自宅で作ってくれたアイスコーヒーのおいしさが忘れられない。「ほんのり甘く、友人からも好評だった。幼い頃からコーヒーは身近な飲み物だった」と振り返る。
会社員時代は同僚との休憩時間を大切にしていた。コーヒーを片手に交わした雑談の中でアイデアが浮かび、リフレッシュできた。
休日には香織さんとカフェを巡り、自分で買った豆を焙煎してコーヒーを入れた。香織さんの「おいしい」の一言に自信を深め、いつか自分でカフェを開きたいと思うようになった。
洋貴さんは「いきなり店を構えるより、まずはお客さんに顔を覚えてもらいたい」と移動できるキッチンカータイプのカフェにしようと決意。香織さんも背中を押してくれ、2人の子どもに手がかからなくなった昨年から本格的に準備を始めた。
キッチンカーの設計は洋貴さんが担当し、車の塗装は家族4人で塗り替えた。メニューも全員で考え、試飲・試食を重ねた。「開店準備で家族の絆がより強まった」と笑う。
店名「JIJI」には「おじいさんになってもコーヒーで安らぎと喜びを人に届けたい」という洋貴さんの思いから付けた。洋貴さんは「自慢の一杯を飲みに来てほしい」と呼びかけた。（南部報道部・国吉聡志）
【お店データ】南城市や与那原町、糸満市を中心に営業。出店情報や営業時間はインスタグラムで確認できる。自家焙煎豆も購入可能。電話070（6527）2172。インスタグラムのサイト https://www.instagram.com/cafe_jiji_2024/
