出産や更年期など「わかっていたつもりではいたけど…」働きやすい環境を どう整備するか 女性の健康セミナー開催

AI要約

女性の健康セミナーが新潟市で開催され、妊娠や更年期など女性特有の健康課題について議論が行われた。

産婦人科医師による講演や意見交換会が行われ、女性の健康に関する知識や取り組みが共有された。

企業の健康経営の重要性や女性の検診補助、情報交換の必要性が強調された。

出産や更年期など「わかっていたつもりではいたけど…」働きやすい環境を どう整備するか 女性の健康セミナー開催

妊娠、出産や更年期など、女性特有の健康課題について理解を深めようと『女性の健康セミナー』が新潟市で8月30日に開かれ、女性が働きやすい環境を企業がどう整備できるかなどが話し合われました。

このセミナーは企業が従業員の健康づくりに取り組む「健康経営」を促進しようと県内8つの企業が開催しまし、各企業で人事や総務、健康経営推進担当をしている

約200人が対面式とオンラインで参加しました。

この中で新潟市の産婦人科クリニックを開業しているロイヤルハートクリニックの山本泰明院長と同じく東京で産婦人科クリニックを開業しているInaba Clinicの稲葉可奈子院長が講演しました。

講演では女性が妊娠・出産・更年期などでキャリアに影響を受けやすいことや、

生理休暇という制度があるにも関わらず取得する人が少ない現状などが語られました。

また、子宮頸がんを予防するためのHPVワクチンについて、接種勧奨差し控えで接種を逃した年代への救済措置として無料で接種できるキャッチアップ接種が2025年3月末で終了することから接種対象者に向けて今月末までに接種するよう呼びかけました。

参加者からは「わかっていたつもりではいたけど、講師の話を聞いてすごく知識が深まった」

「女性の体はこうなんだっていうのを、ちゃんと言えるようになってほしい」などの声が聞かれました。

セミナーの後に行われた意見交換会では参加者が「女性の検診を企業が補助するべき」や「女性社員同士が情報交換できる場をつくるべき」といった今後、各企業が取り組んでみたいことなどを発表しあっていました。

国は、女性特有の健康課題による経済損失が、社会全体で3兆円を超えると試算しています。

参加者は、女性の健康について理解を深め企業の業績アップにつなげたいと話していました。