FIFA裁定できず V長崎・前監督のカリーレ氏契約問題 サッカーJ2

AI要約

V・ファーレン長崎は前監督のファビオ・カリーレ氏が一方的に契約を破棄した問題でFIFAに提訴していたが、FIFAは裁定できない決定を下した。

カリーレ氏はブラジルのサントスで監督就任が発表され、契約問題が発生。V長崎は契約破棄による違約金を求めて提訴した。

しかし、FIFAの決定は一方的な契約破棄を正当としたわけではない。V長崎は今後の対応を検討するとしている。

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は31日、前監督のファビオ・カリーレ氏(50)が一方的に契約を破棄したとして国際サッカー連盟(FIFA)に提訴していた問題で、「FIFAでは裁定ができないという決定が下された」と発表した。同日、FIFAから通知が届いた。V長崎は「適切な法的機関にて適切な判断を求めるべく、今後の対応を検討する」としている。

 カリーレ氏はV長崎との今季の契約を更新して昨年12月に母国ブラジルへ帰国。同月中旬にブラジル2部サントスがカリーレ氏の監督就任を発表した。その後、両クラブが会談したが解決には至らず、サントスは日本時間の1月13日未明に、カリーレ氏をブラジルサッカー連盟に監督として登録したと発表した。

 V長崎はサントスに正式な手続きを再三求めたが進展がないため、2月15日にカリーレ氏と、行動をともにした3人のブラジル人コーチに契約破棄による違約金を求めてFIFAに提訴した。

 V長崎は今回のFIFAの決定について「カリーレ氏らの一方的な契約破棄を正当なものと認めたものではなく、FIFAが判断の主体として適当ではないことのみを示したに過ぎない」とコメントしている。