台風10号 最大級の警戒を シリーズ『命を守る・防災』今できる備え【熊本】
台風への備えや避難の重要性を強調する。
強風や停電への対策と備えるべき物品について解説。
避難時の服装や持ち物、道路冠水の対処法について紹介。
シリーズ『命を守る・防災』。最大級の警戒が必要な今回の台風。27日に引き続き、防災の専門家・山村 武彦 所長と今できる備えについてお伝えします。
【防災システム研究所 山村 武彦 所長】
「台風(接近)前に、今やれることをしっかりやることが大事」
まずは強風対策。
台風から我が家を守ることです。
【防災システム研究所 山村 武彦 所長】
「窓ガラスは強風に弱いので、養生テープを貼ったり、段ボールを貼り付けたりする。ガラスが飛散しないようにすることが大事」
また、停電や断水に備え、備蓄品の確認も必要です。
【防災システム研究所 山村 武彦 所長】
「まず停電で困るのは灯りなので、懐中電灯は大丈夫か、ランタンの電池は大丈夫か、確認をしておくこと。断水して困るのはいろいろな水、風呂場にきちんとためておく。あるいは非常用のトイレがあるか確認しておくとか、予備の電池を用意しておくとか、そういったところも今のうちにやれることだと思う」
このほかモバイルバッテリーや携帯ラジオなどを準備し、車の燃料を満タンにしておくことも重要だといいます。
【防災システム研究所 山村 武彦 所長】
「強風になったり、大雨になったりしてから移動するのは危険なので、早め早めの避難。それができなかったら安全な場所で台風をやり過ごすことも大事」
家の外に出るのが危険な場合には、頑丈な建物の斜面から離れた、上の階に避難する「垂直避難」を検討しましょう。
また、やむを得ず道路が冠水した状況で避難する場合の備えは…。
【防災システム研究所 山村 武彦 所長】
「避難に備えて非常用の持ち出し袋と併せて長ズボン、長袖、スニーカー、雨がっぱ、帽子などを用意しておく。万一の時には家族がそれでさっと脱出できるようにしておく。そういうことも大事」
こちらは冠水した道路を再現した施設です。
深さ35センチの水槽に水が勢いよく流れています。
長靴とスニーカーを履いて検証しました。
【長靴を履いた場合】
「歩くたびに長靴の中に水が入ってきます。足が重くて歩きづらいです。手でバランスを取らないと歩くのが怖いです」
一方、スニーカーの場合は。
【スニーカーを履いた場合】
「脚が軽くて歩きやすいです。スムーズに脚を持ち上げることができます」
【防災システム研究所 山村 武彦 所長】
「脱げないようにひも靴スニーカーのようなものを選ぶ。長靴だと水が入ってしまうと歩けなくなってしまう可能性がある」
靴以外にも、避難する際には頭を守るためにヘルメットや帽子をかぶること、両手を空けるために荷物はリュックにすること、そして、傘や棒を杖のようにして前を確認しながら歩くことなども大事なポイントです。
【防災システム研究所 山村 武彦 所長】
「命を守るために今、きちんと準備してほしい」
熊本に大きな影響を及ぼす恐れがある今回の台風。最も重要なのは「早めの避難」など命を守る行動です。
【命を守るために逃げるスイッチオン!】