[山口県]海自岩国新司令が着任「誠実、丁寧に職務遂行を」

AI要約

海上自衛隊岩国基地の新群司令に石川一郎氏が着任し、勤務方針として真摯な仕事を遂行することを誓った。

石川氏は鹿児島県出身で海将補の階級を持つ。岩国基地で初の勤務と、米軍との共存する特異な状況に対応する意欲を示す。

周辺の安全保障環境についても厳しい現状を認識し、不祥事への対処や信頼回復に向けた努力を強調した。

[山口県]海自岩国新司令が着任「誠実、丁寧に職務遂行を」

 海上自衛隊岩国基地(岩国市)の群司令に石川一郎氏(58)が2日、着任した。勤務方針として「分を尽くす」を掲げ、「自分の仕事を誠実かつ丁寧に遂行を」と訓示した。

 石川氏は鹿児島県鹿屋市出身。防衛大学校卒業後、1992年に任官。回転翼哨戒機(ヘリコプター)の操縦士出身で厚木基地(神奈川)や中国四国防衛局防衛補佐官などで勤務し、直前は八戸基地(青森)の第2航空群司令として勤務していた。階級は海将補。

 岩国基地での勤務は初めてで、「米軍と共存する特徴的な基地で、市との関係も良好と感じており、引き続き市民に理解が得られる努力を重ねたい」との認識を示した。

 周辺の安全保障環境については中国の力による現状変更などを念頭に「日本を取り巻く情勢は厳しい」と述べ、「警戒監視を淡々と行う」とした。海上幕僚長が辞任するに至った隊員の不正な手当受給などの不祥事に対しては「やるべきことはやる。やってはいけないことはやらないことを徹底し教育する」と信頼回復へ向けた努力を強調した。

 会見前には整列した約700人の隊員を観閲した。平木拓宏前群司令は第5航空群(那覇市)司令に同日、転任した。