新紙幣の発行3日から始まる およそ20年ぶり

AI要約

20年ぶりの新紙幣発行がスタートし、1万円札、5000円札、1000円札のデザインが刷新される。

1万円札には渋沢栄一の肖像と世界初のホログラムが導入され、最新技術を活用。

自動販売機の対応が遅れて新紙幣を使えない場面も発生し、各産業は対応に追われている。

およそ20年ぶりとなる新紙幣の発行があすから始まります。

紙幣のデザインが刷新されるのは2004年以来で、1万円札と5000円札、それに1000円札の3種類が対象です。

1万円札の肖像は福沢諭吉から実業家の渋沢栄一に刷新するほか、偽造を防ぐために紙幣としては世界初となるホログラムを採用しました。最新の技術が活用され、肖像の3D画像が回転するように見えるということです。また、現在の紙幣にもある肖像のすかしに加え、背景に非常に精密なすかし模様も入ります。

5000円札の肖像は、樋口一葉から女性教育の先駆けとなった津田梅子になります。1000円札は野口英世から近代医学の基礎を築いた北里柴三郎に交代します。

企業は券売機などの改修を進めていますが対応が遅れて新紙幣を使えないケースも出そうです。自動販売機や券売機などのメーカーでつくる日本自動販売システム機械工業会によりますと、新紙幣がどこでも使えるようになるには1、2年ほどかかる見込みです。

およそ220万台が設置されている飲料の自販機の遅れが顕著で、3日の発行時点で新紙幣が使えるのは2割から3割程度にとどまります。

鉄道の券売機、スーパーやコンビニのレジは8割から9割、金融機関のATMは9割以上が対応できる見通しです。