福島県内の訪日客最多 1~3月、台湾が6割占める

AI要約

福島県内を訪れた外国人宿泊者は前年比2.7倍の増加を記録し、台湾からの訪問者が約6割を占めた。

観光庁の統計によれば、台湾への定期チャーター便が増加の要因となっており、秋の紅葉シーズンには誘客の取り組みが強化される予定。

県は台湾向け旅行商品の開発や専門家の派遣による観光客の増加、定期チャーター便の定期化を目指す方針を示している。

福島県内の訪日客最多 1~3月、台湾が6割占める

 1~3月に福島県内を訪れた外国人宿泊者(従業員10人以上の宿泊施設)は延べ10万6590人で、前年同期(3万9900人)の2・7倍に増え、過去最多を更新した。福島空港との定期チャーター便が再開した台湾からの来県が約6割を占めた。県は今後も台湾を軸にインバウンド(訪日客)の誘客を推進したい考えだ。

 観光庁の「宿泊旅行統計調査」を基に、県が集計した外国人宿泊客数の推移は【グラフ】の通り。台湾への定期チャーター便が追い風となり、1~3月の外国人宿泊者は新型コロナウイルス禍前を大きく上回った。月別では1月が前年同月の3・5倍だった。

 国・地域別では、台湾が6万1130人で全体の57%に上った。タイ(9420人)、中国(5470人)、香港(4590人)、オーストラリア(2940人)などと続いた。

 県は、台湾からの観光客が増える秋の紅葉シーズンに向け、誘客の取り組みを強化する方針だ。台湾向け旅行商品を開発する県内業者に専門家を派遣することで本県から台湾に向かう観光客の増加にも取り組み、定期チャーター便の定期便化を目指す。27日の県議会商労文教委員会で示した。