釧路の和田さん、全国バーテンダーコンペでグランプリ

AI要約

28歳の和田加奈恵さんがバーテンダーコンペでグランプリ獲得。初の若手日本一は釧路、根室のバーテンダーとして19年ぶりの快挙。

和田さんはBAR佐久間で勤務し、21年からコンペに出場。今回は創作カクテル「Primevere」で高い評価を受けた。

今後もさらなる挑戦を目指す和田さん。佐久間オーナーも成長を期待している。

釧路の和田さん、全国バーテンダーコンペでグランプリ

 北海道のバーテンダー振興協会釧路(馬場一会長)に所属し、BAR佐久間(釧路市末広3、佐久間泰弘オーナー)に勤務する和田加奈恵さん(28)が6月16日、東京で行われた、若手バーテンダーの登竜門といわれる、第29回全国エリートバーテンダーカクテルコンペティション(日本バーテンダー協会主催)に出場し、グランプリに輝いた。若手日本一は釧路、根室のバーテンダーでは初めてで、道内からも19年ぶりの快挙。

 和田さんは釧路市出身で2019年4月から、BAR佐久間でバーテンダーとして勤め、歓楽街末広で腕を振るっている。全国エリートバーテンダーカクテルコンペティションは、国内の20~28歳までのバーテンダーが一堂に会し、知識や技術、研ぎ澄まされた感性などを競う。今大会は、全国から54人が参加した。

 同コンペティションに21年から4年連続出場の和田さんは過去2回、全国銅賞を受賞。年齢規定で最後となる今大会に向け「自分の課題が何かや、大会が行われる会場の雰囲気も分かってきたので、日本一を狙って準備した」。試技では、フランス語で桜草を意味する創作カクテル「Primevere」を提供。手際よく、しなやかに、おいしく仕上げた。審査の結果、グランプリのほかに、ベストネーミング賞、ベストテイスト賞にも選ばれ、高い評価を受けた。

 若手日本一の称号を得た瞬間は「うれしかったと同時に、佐久間オーナーをはじめ、釧路の先輩たちやお客さまなど、応援してくれた多くの顔が浮かんだ」と振り返った。今後もカクテルコンペティションに出場する考えで「若手日本一は通過点。女性バーテンダー日本一を決める大会など、よりレベルの高い舞台にチャレンジしていきたい」と意欲を示した。

 佐久間オーナーは「グランプリ受賞を励みに、新しいスタートを切ることになる。若手日本一におごることなく、支えてくれた人への感謝の気持ちを忘れずに、これからも精進してほしい」とさらなる飛躍を期待している。