秋田・創業50年の眼鏡店がリニューアル 事業承継、店舗統合で

AI要約

眼鏡や補聴器の販売と時計修理を手掛ける「イチノセキ」が広面店と桜店を統合してリニューアルオープン。

創業者の息子が事業を継ぎ、新店では有名ブランドの眼鏡フレームやアナログレコードが展示されている。

地元のお客さまとの会話を大切にし、様々なアイケア提案やカルチャーを取り入れた店づくりを目指す。

秋田・創業50年の眼鏡店がリニューアル 事業承継、店舗統合で

 眼鏡や補聴器の販売と時計修理などを手掛ける「イチノセキ」(秋田市広面字昼寝、TEL 018-833-9033)が6月24日、市内2店を統合してリニューアルオープンした。(秋田経済新聞)

 今年、50周年を迎えた1974(昭和49)年3月創業の「一ノ関時計店」。一ノ関正明さんが、父親で創業者の勝義さんから事業を承継した。専門学校を卒業後、都内の百貨店や専門店の勤務などを経て、2000(平成12)年に帰郷し、同社「桜店」(桜2)の店長を務めていたが、創業時から営業を続ける「広面店」と統合し、リニューアルした。

 新店の店内には、「オークレー」「タレックス」など有名ブランドの眼鏡フレームやサングラスのほか、「ライフスタイルを大切にしたい」と、正明さんと妻の美香さんの趣味を反映したアナログレコードが並ぶ。

 正明さんは「音楽や歴史、文化など、私たちのカルチャーやライフスタイルを反映する当店。お客さまに受け入れられるのか不安もあったが、会話のきっかけづくりになっている」と話す。「ファッションやスポーツ、釣りなどの目的に応じたアイケアの提案もできる。地域の皆さんに気軽に立ち寄って、会話を楽しんでもらえる店づくりができれば」と意気込みを見せる。

 現在79歳の勝義さんは「開業当時、当店の周辺は田んぼばかりだった。どん底と思えるような苦境が3回はあった」と50年を振り返る。「事業は承継したので、私はサポートに回るが、当店の技術と地元のお客さまを大切にしてもらえれば」と新社長に期待を寄せる。「長男夫婦を含め、国家資格の一級眼鏡製作技能士が3人もいる眼鏡店は、県内では珍しいのでは」とも。

 営業時間は10時~19時(日曜・祝日は18時まで)。木曜定休。