志波城古代公園来園者40万人達成 これからもいにしえの風を感じる場所に

AI要約

志和城古代公園は、40万人の来園者を記念してセレモニーが開催された。

公園は平安時代に造られた古代城柵を復元整備し、地元住民が管理・維持している。

40万人目の来園者は小学2年生の凛さんで、記念品が贈呈される中、母親と共に喜びを分かち合った。

志波城古代公園来園者40万人達成 これからもいにしえの風を感じる場所に

 志和城古代公園(盛岡市上鹿妻)の来園者40万人達成を記念したセレモニーが6月21日に開催された。(盛岡経済新聞)

 同公園は今から約1200年前の平安時代に、征夷大将軍・坂上田村麻呂が造営した古代城柵「志波城」を復元整備した歴史公園として1997(平成9)年に開園。園内には外郭の築地塀(ついじべい)や門、行政実務を行っていた「官衙(かんが)建物」、竪穴建物などが復元され、案内所では出土資料や映像プログラムなどを展示している。現在は地元住民などを中心とした「志波城跡愛護協会」が指定管理者と維持管理や園内の見学案内を行っている。

 6月15日に来園者40万人を達成。40万人目の来園者となったのは滝沢市在住の小学2年生・小野寺凛さん。当日は父親の翔太さんとドライブ中に立ち寄り、40万人目というめったにない機会に驚いたという。21日に行われた記念セレモニーに凛さんは母親のなつみさんと参加。「志波城跡愛護協会」会長の樋下正信さんから記念品として地元産の米「銀河のしずく」10キロと、同園のマスコットキャラクター「しわまろくん」のテーマソングCDなどのオリジナルグッズが贈呈された。

 志和城古代公園については、高速道路の走行中に「あそこは何なんだろう」と家族で話していたという。15日に初めて同園を訪れた凛さんは「楽しかった」と笑顔を見せ、「昔の証拠があって、広くてびっくりした。昔のことが分かって面白かった」と来園時の感想を伝えた。なつみさんは「昔の門があり出土品の展示が勉強になったと2人で教えてくれた。40万人目の来園者になったことは3人でとても驚いた」と話す。

 樋下さんは「この広々とした場所に、かつては何千人という人が生活してきた。そのいにしえの風を感じてもらえる場所にこれからもしていきたい」と話す。