不心得者、三重・松坂城跡に餌放置 注意表記を2カ所に設置 国史跡なのに…

AI要約

三重県松阪市殿町の国指定史跡・松坂城跡で野生動物の餌付けが目的とみられる食品の放置が相次いでおり、市土木課が注意喚起の掲出物を設置している。

不法投棄された魚の骨や砕いた乾燥麺などが公園内に散乱しており、観光客や市民らが目にする問題となっている。

防犯カメラの死角になる場所に放置されている食品の撤去や注意喚起は繰り返されており、市民に対してモラルの問題として食品の放置を控えるよう呼び掛けている。

不心得者、三重・松坂城跡に餌放置 注意表記を2カ所に設置 国史跡なのに…

 松阪公園としても親しまれる三重県松阪市殿町の国指定史跡・松坂城跡で今月初め、野生動物の餌付けが目的とみられる食品の放置があり、市土木課が注意喚起の掲出物を設置した。今年に入って2回目で公園内の2カ所に設置している。国史跡として公園には多くの観光客も訪れており、同課では「景観上、あまり目に付く所には設置したくないけれど、目立たないと注意喚起にもならないし」と困惑している。

 1回目の被害は今年1月4~7日に起きた。清掃ボランティアが裏門跡付近で魚の骨や、粒状の餌などが放置されているのを発見。同課の職員が撤去し「魚の骨などを放置しないでください。大変迷惑です。」と書いた掲出物を切り株の上に設置した。

 その後、被害は収まっていたが今月1日には藤棚などがある二ノ丸跡付近で砕いた乾燥麺が散乱しているのを、同じく清掃ボランティアらが見付けた。1回目と同様に同課が清掃し、こちらにも設置し注意喚起している。

 同課では、野良猫など野生動物の餌付けが目的の行為とみている。日中は観光客や散策する市民らの姿があり、夜間に誰かが置いていった可能性が高いという。公園内には複数台の防犯カメラも設置されているが、食品放置場所は死角になっていた。

 同課では「看板を取り下げると、また放置されてしまう可能性もある。モラルの問題だが食べ物を放置しないでもらいたい」と呼び掛ける。