⛳ユピテル・静岡新聞SBSレディース ベテラン若林V ベストアマは松山(富士出身)

AI要約

若林舞衣子が静岡新聞SBSレディースで優勝し、日本人の優勝は5年ぶりとなった。

若林は経験豊富な36歳のゴルファーで、最終日も集中力を保ち、優勝を果たした。

若林は今年の目標を主戦場のステップアップツアーでの活躍としており、向上心を持ち続けている。

⛳ユピテル・静岡新聞SBSレディース ベテラン若林V ベストアマは松山(富士出身)

 女子プロゴルフのステップアップツアー、ユピテル・静岡新聞SBSレディース(日本女子プロゴルフ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)は16日、御前崎市の静岡カントリー浜岡コース(6504ヤード、パー72)で決勝ラウンドを行い、若林舞衣子(ヨネックス)が通算5アンダーで優勝した。日本人の優勝は2019年大会以来5年ぶり。この日7バーディーを奪った岩橋里衣(精和)は通算4アンダーで2位に入った。県勢は森岡紋加(葛城GC)が5オーバーの29位。松山りな(富士市出身)は8オーバーの47位で22年大会以来のベストアマチュア賞を受賞した。(出場57人=アマ2人、雨のち曇り、気温24・4度、北北東の風0・9メートル)

 前日から首位のママさんゴルファー若林が最後まで集中を切らさず勝ちきった。前日の強風がやみ、上位がスコアを伸ばして一時は首位に3人が並ぶ混戦になったが、「『勝つのは自分だ』と思い続けて回った」。ベテランが貫禄を示した。

 2019年に長男を出産し翌年に復帰。「ゴルフに費やす時間は減ったが、一つの試合に対する思いの強さは高まった」。21年にはレギュラー4勝目をつかんだが、ここ最近は苦戦が続いていた。

 久々の優勝を狙った最終日、序盤は5番のロングパットを沈めるなど快調に滑り出した。だが6番でバンカーショットを大きく奥にこぼしダブルボギー。「(順位は上に)いかれたかな」と一瞬気持ちが揺らいだ。

 それでも冷静に立て直すのが経験豊富な36歳のすごみ。10番ミドルの第2打をピンそば50センチにつけ、バーディーで再び単独首位に立つと、11番からはパーセーブを重ねた。17番で順位を確認し、集中し直した最終18番では第2打を6番ユーティリティーでピンそばに寄せ、優勝を決定づけた。

 今季はステップを主戦場とするが「まだまだゴルフが上手でありたい」。向上心を持ち続け、再びレギュラーの舞台で躍動を誓う。