南阿蘇村、スーパー「トライアル」出店に向け協議 24年度補正予算案に基本計画策定など費用1600万円

AI要約

南阿蘇村がトライアルカンパニーとのスーパー建設協議を明らかにした。

用地取得の詳細は未定で、農地転用手続きに数年かかる見込み。

村内にスーパーがなく、村民の利便性向上を図るため、需給に迅速に対応する考え。

南阿蘇村、スーパー「トライアル」出店に向け協議 24年度補正予算案に基本計画策定など費用1600万円

 南阿蘇村は12日、スーパー「トライアル」を展開するトライアルカンパニー(福岡市)と村内への立地に向けて協議していることを明らかにした。場所は同村河陽の村役場周辺を検討している。

 村企画観光課によると、用地取得の詳細や、店舗規模などは固まっていない。役場周辺は農業振興地域のため、農地の転用手続きには数年かかる見込み。

 村は10日開会の村議会定例会に、排水設備や店舗位置の基本計画策定などの費用1600万円を含む2024年度一般会計補正予算案を提出した。

 村内にスーパーがなく、村民の多くが隣接する市町で買い物している。村が運行する乗り合いタクシーは自宅から役場までの利用料金を通常の半額としているため、役場周辺は「利便性が高い」(同課)という。

 吉良清一村長は「以前からスーパー建設を求める住民の声が強かった。できる限り早く開業できるよう、村も迅速に動く」と話した。同社は「新店舗についてコメントできない」としている。(中島忠道)