情報漏えい容疑の県警元幹部「野川明輝県警本部長が犯罪隠ぺい」批判に…本部長「捜査の中で確認」

AI要約

元警視正が警察情報を漏洩した事件で、県警本部長は反論を避け、事件の捜査を行うことを述べた。

本田容疑者は批判を行い、不祥事を明らかにし警察組織の改善を望んでいたことが明らかになった。

警察庁は県警の対応を報告を受け、監察・調査を行う方針を示した。

県警本部の前の生活安全部長だった元警視正が、警察情報を漏えいした疑いで逮捕・送検された事件の続報です。

元警視正が「野川県警本部長が犯罪行為を隠蔽した」と主張したことに対して、県警本部長は取材に応じ、「事件の捜査の中で必要な確認を行う」と述べ、反論はしませんでした。

6日午後5時半から、報道陣の取材に応じた野川県警本部長。

(野川明輝本部長)「主張のあった2つの事件被疑者を逮捕するなど、必要な対応が取られている」

この事件は、県警の前の生活安全部長だった元警視正・本田尚志容疑者が現職当時に入手した警察情報を、今年3月下旬、第三者に郵送し職務上知りえた秘密を漏らした、国家公務員法違反の疑いで逮捕・送検されたものです。

本田容疑者は5日、勾留の理由を明らかにするよう求める裁判手続きで、在職当時、枕崎警察署の巡査部長が女子トイレで盗撮した事案について、「野川本部長に指揮伺いをしたところ、隠ぺいしようとした」と批判。

「不祥事を明らかにし、警察によい組織になってもらいたかった」として、別の不祥事とあわせた文書を「ある記者に送った」と述べました。

野川本部長はこれまで報道陣の取材に応じていませんでしたが、6日午後5時半ごろ会見を開き、本田容疑者の批判について反論はせず、「事件の捜査の中で必要な確認を行う」と述べるにとどまりました。

(警察庁 露木康浩長官)「鹿児島県警において被疑者を逮捕するなど、必要な対応が取られてたと報告受けている」

一方、警察庁の露木長官は6日、「鹿児島県警からは『必要な対応を取っていた』と報告を受けている」と述べた上で、県警に対して監察=調査を行う方針を示しました。

警察は、本田容疑者が警察関係者2人と一般人のあわせて3人の情報を記者に漏らしたとしていて、露木長官は6日、3人のうち、警察関係者については県警のほかの部長の名前や住所などと、一般人については、ストーカー被害を受けた女性の名前などであったと明らかにしました。