飯田「船橋屋」 座光寺店限定でソフトクリーム販売始める

AI要約

飯田の老舗和洋菓子店「船橋屋」座光寺店が、カフェコーナーを設けて新しいソフトクリームの提供を始めた。

新商品の開発に取り組む従業員や地域への貢献意欲が高く、今後もさまざまな新メニューが登場する予定。

座光寺店では、和洋菓子とソフトクリームの組み合わせや独自のカフェメニューが楽しめる。

飯田「船橋屋」 座光寺店限定でソフトクリーム販売始める

 飯田の老舗和洋菓子店「船橋屋」座光寺店(飯田市座光寺)が6月8日、ソフトクリームの販売を始めた。(飯田経済新聞)

 創業1903(明治36)年の同店は、市内3店舗のうち「上郷店」をリニア中央新幹線の関連工事に合わせ閉店し、一昨年、座光寺店をオープンした。和洋菓子の販売体制が整い、開店当初から予定していた「カフェコーナー」を店内に設け、カフェメニュー第1弾として「すずらん」駒ケ根市)のソフトクリームを同店限定で提供を始めた。

 同店社長の原将人さんは「スズランのソフトクリームは牛乳の味がしっかり感じられる。甘さを抑えすっきり感もあるので、和洋菓子と組み合わせるとそれぞれの素材の味が引き立つ」と話す。

 「パッケージなどの包装会社を通じて、他県の和菓子店などともつながりを持ち、商品開発で学ぶことが多い」と原さん。最近では、新潟の和菓子のカフェコーナーを視察するなどして勉強を重ねたという。「カフェコーナーで提供したいメニューアイデアがいくつも浮かんでいる。徐々にメニューを増やす予定なので、作りたてを味わってほしい」と呼びかける。

 焼き菓子「花染の紬」は、沖縄産の黒糖を練りこみ塩味を利かせ、アーモンドとカボチャのタネをアクセント加えサクサクした食感に焼き上げる。「花染の紬」と「ソフトクリーム」を合わせた「花染ソフトクリーム」は試作を重ねている段階で、近日中にカフェメニューへ加えるという。

 「従業員が新しい商品の販売に前向きで、試作と技術研修に丁寧に取り組んでくれ、座光寺店オープン当初からの計画だったカフェコーナーをスタートすることができた」と原さんは振り返る。「地域に違った形で菓子を紹介し、地元の皆さんへ貢献できるように」と意気込む。

 座光寺店の営業時間は9時30分~18時。ソフトクリームの提供時間は10時~15時。